るるの日記

なんでも書きます

仏法研究・佐渡御書・謗法知らずして【自然】と観る

2021-07-14 16:43:46 | 日記
鉄は炎打てば剣となる
賢聖は罵られて成るべし
我、今度の御勘気は
世間の失(とが)一分も無し
一重に先業の重罪を今生に消して
後生の三悪を脱ずるなるべし

涅槃経に
仏光明を放ち
地の下百三十六地獄を照らし
罪人一人もなかるべし
法華経の寿量品にして
皆成仏する故なり
但し謗法の者地獄守に留められたり
彼等が生み広げて
今の世の一切衆生となれるなり

日蓮も過去の種子
すでに謗法の者なれば
今生に念仏者にて数年が間
法華経の行者を見ては
未有一人得者千中無一と笑しなり
今謗法の酔い覚めてみれば
酒に酔う者父母を打ち悦ぶが
酔覚めて後嘆きしが如し
嘆けども甲斐なし
此の罪消し難し

過去の謗法、心中に染みける
烏の黒きも
鷺の白きも
先業の強く染みけるなるべし
外道は知らずして自然と云う

人を、謗法を顕して、たすけんとすれば、我身に謗法なきと強く珍答して、法華経の門を閉じよと法然が書いていると、とかく争いす

今年正月十六日、十七日
佐渡の国の念仏者等数百人
印性房と申すは念仏者の棟梁なり
日蓮がもとに着ていわく

「法然上人は法華経をなげうてよと
書かせ給には非ず

一切衆生に念仏を申させ給いて候
此の大功徳に往生疑なしと書付けて候を

山僧等の流されたる並びに
寺法師等よきかな、よきかなと
誉め候を、いかがこれを破し給う」
と申しき
鎌倉の念仏者よりも、はるかにはかなく候ぞ。無惨とも申すはかりなし

♦️るる訳
法然は「法華経をなげうてよ」とは書いていない。山僧たちが勝手に書いた。しかしそれを寺法師等が「よきかな」と誉めているのに、今さらこれを破れない




仏法研究・佐渡御書・生まれや宿業に悩む日蓮(珍しく元気無し)

2021-07-14 15:39:13 | 日記
日蓮、又かく責めらるるも
先業なきにあらず
不軽菩薩、無量の謗法の者に
罵り殴られるも先業の所感なるべし

日蓮今生には貧窮下賎の者と生まれ
旃陀羅(せんだら・当時僧侶に弘まっていた被差別民への呼称)が家から出でたり

心少し法華経を信じたる様なれども
身は人身に似て畜身なり
其の中に識神を宿す
濁水に月の写れるが如し
糞嚢に金を包めるなるべし

心は法華経を信ずる故に
梵天帝釈をも恐しと思わず
身は畜生の身なり
色心不相応の故に
愚者のあなどるも道理なり
心も又身に対すればこそ
月金にも譬うるる

又過去の謗法を案ずるに
勝意比丘が魂か
大天が神(たましい)か
不軽菩薩の流類なるか
失心の余残なるか
五千上慢の眷属なるか
大通第三の余流にもやあるらん
宿業計り難し




仏法研究・佐渡御書・悪鬼入其身(あっきにゅうごしん)悦ばせた後に堕とす

2021-07-14 15:03:51 | 日記
日蓮捨て去る時
七難必ず起こるべし


(日蓮捨て去った時)
昨年九月十二日
御勘気を蒙りし時
大音声を放て呼ばはりし事
これなるべし
わずかに六十日乃至百五十日に
此の事起こるが(七難)
是は華報なるべし
実果の成ぜん時
いかが嘆かわし、からんずらん

世間の愚者の思いにいわく
日蓮、智者ならば何ぞ王難にあうや
と申す

日蓮兼ねて存知なり
父母を打つ子あり
仏、阿羅漢を殺し血を出す者あり
提婆達多これなり
六臣これを褒め
くぎゃりこれを悦ぶ
日蓮当世には
この一門の父母なり

仏・阿羅漢の如し(日蓮)を流罪し
主従共悦びあわれに無惨なる者なり
謗法の法師等が自ら禍の、既に顕るるを嘆きしまえに
かくなるを一旦は悦ぶなるべし
後には彼等が嘆き日蓮が一門に劣るべからず

例せば泰衡が弟を討ち
九郎半官を討ち
悦ぶが如し
既に一門を亡す
大鬼の此国に入るなるべし
法華経にいわく
悪鬼入其身(あっきにゅうごしん)
是なり



仏法研究・佐渡御書・此の文、軍に死せる人人に持ちてわたらせ給へ

2021-07-14 14:27:21 | 日記

■世間で人の恐るるものは
炎の中と
剣の影と
此の身の死すること
牛馬なお身を惜しむ
いわんや人身をや

仏説にいわく
七宝をもって
三千大千世界に満るとも
手の小指をもって
供養せんにはしかず

雪山童子の身をなげし
楽法梵志が身の皮をはぎし
身命に過たるを布施として
仏法を習えば必ず仏となる

■男子は恥に命を捨て
女人は男の為に命を捨てる
魚は命を惜しむ故に池にすむ
池の浅き事を嘆きて
池の底に穴を掘りてすむ
しかれども餌にばかされて針を飲む

人もまた是くの如し
世間の浅き事には
身命を失えども
大事の仏法なんぞには
捨てる事難し
故に仏になる人も、なかるべし

雪山童子、薩埵王子は
身を布施とせば
法を教える菩薩の行となるべしと
身を捨てる

畜生の心は弱きをおどし強きを恐る。当世の学者等は畜生の如し
智者の弱きをあなづり
王法の邪を恐る

強敵を伏して始めて力士を知る
悪王の正法を破るに
邪法の僧等が智者を失わん時は
獅子王の如くなる心を持てる者
必ず仏になるべし
例せば日蓮が如し
これ驕れるには非ず
正法を惜しむ心の強盛なるべし
驕れる者は必ず強敵にあいて
恐るる心出来するなり

例せば修羅の驕り
帝釈に責められて
難熱地の蓮の中に
小身と成って隠れしが如し

■正法は一字一句なれども
時機に叶いぬれば
必ず得道成るべし
千経・万論を習学すれども
時機に相違すれば叶う可らず

■宇治の合戦すでに二十六年
今年二月十一日、十七日又合戦あり

♦️外道・悪人は如来の正法を破り難し。仏弟子等、必ず仏法を破る
【獅子身中の虫の獅子を食む】
大果報の人をば他の敵破り難し
親しみより破る

薬師経にいわく
【自界叛逆難】
是なり

仁王経いわく
【聖人去る時七難必ず起こる】

日蓮は聖人に非ざれども
法華経を、説の如く受持すれば
聖人の如し
日蓮は此の関東の御一門の棟梁なり
日月なり
亀鏡なり
眼目なり




仏法研究・寺泊御書・諸宗は仏滅後より起こす、法華経は無始の過去から存在する

2021-07-14 12:32:26 | 日記
所詮仏教によって
邪見を起こす目に転ずる者
大山転ずとおもう

■涅槃経第十八に
贖命重宝(しょくみょうじゅうほう)と申す法門あり
命とは法華経なり
重宝とは涅槃経に説く前三教なり

但し涅槃経に説く円経は
法華経に説く仏性常住を説いて
帰本せしめ
涅槃経の円常をもって
法華経に摂す
涅槃経の得分は前三経に限る

■天台の玄義三にいわく
「涅槃は
贖命の重宝なり」
「今家の引意は
大経の部を指して
重宝と為す」

■天台大師の四念処と申す文に
法華経の
雖示種種道(すいじしゅじゅどう)
の文を引いてまず
四味を重宝と定める

しからば法華経の先後の諸経は
法華経の為の重宝なり

世間の学者の想いにいわく
此れは天台一宗の義なり
諸宗は之を用いず等云々

日蓮之を案じていわく
八宗十宗等は
【皆、仏滅後よりこれを起こし】
学者は滅後の宗をもって
現在の経を計る

天台の所判は
一切経に叶うによって
一宗に属して之をすつ可からず

諸宗の学者、師の誤りを執する故に
或いは事を機に寄せ
或いは師に譲り
或いは賢王を語らい
【最後には悪心強盛にして
失無き者を損うて楽と為す】