るるの日記

なんでも書きます

仏道研究・十八円満抄 4 【蓮の用】【蓮の教】

2021-07-12 09:20:43 | 日記
♦️蓮の用とは
六即円満の徳によって
常に化用(衆生を利益する働き)を施すが故に

♦️蓮の教とは
本有(本来備え持つ)の三身
果海の蓮性に住して
常に浄法を説き
八相成道し
四句成利す

■証道の八相は
無作三身の故
四句の成道は
蓮教の処に在り
只無作三身を指して
本覚の蓮と成す

【★無作の三身
無作とは、つくろわず、はたらかさず、ありのまま。生命は無作

生命はすべて
法身(生命)
報身(智慧)
応身(肉体)
の本有常住(本来固有で生滅変化することなく常に存在する)
の三身を具足している】


■此の本蓮に住して
常に八相を唱え
常に四句の成道を作す故なり

妙法蓮華経の五字
各各五重玄なり
万法の根源
一心三観
一念三千
三諦
六即
境地の円融
本迹の所詮
源、蓮の一字より起こるなり



仏道研究・十八円満抄 3 【蓮の宗】

2021-07-12 08:44:59 | 日記
♦️蓮の宗

■蓮の宗とは
果海(仏界)の上の因果なり
六即(悟りに至る段階)の次位は
妙法蓮華経の五字の中に
正しく蓮の字に在り

■蓮門の五重玄の中には
正しく蓮の字より起こる
【五重玄(名〈名前〉・体〈当体〉・宗〈特質〉・用〈作用〉・教〈影響〉)】

所以いかん
理即(仏性を備えながらこれを知らない凡夫)は本性と名く
本性の真如(あるがまま)・理性
円満(満ち欠けてない)の故に
蓮と名け
果海本性の解行証(理解、修行、証果)の位に住するを
果海の次位と名く

■蓮の義(正しい道)に於いて
六即の次位を
建立したまえり
故に此の六即の義は
一家により起これり

しかるに始覚(悟りを開く)の理よって
在纒真如(衆生が備える真如)
を指して
理即(凡夫)となし
妙覚(真の悟り)の証理(真実の筋道をはっきりさせる)を
出纒真如(諸仏に顕されてる真如)と名く
正しく出纒の為に
諸の万行を修するが故に
法性の理の上の因果なり
故に蓮の宗と名く

■蓮に六の勝能あり
一には自性清浄にして
泥濁に染まず(理即)

二には華・台・実の
三種具足して
減ること無し
(諸法即三諦と解了するが故に)

三には初め種子より
実を成ずるに至るまで
華・台・実の三種
相続して断ぜず
(念念相続して、修し廃するなき故に)

四には華葉の中に在って
未熟の実
真の実に似たり

五に花開き蓮現ず(分真即

六に花落ちて蓮成ず

♦️この義をもっての故に
六即の深義は
源・蓮の字より出でたり


仏道研究・十八円満抄 2 【蓮の体】

2021-07-12 07:35:14 | 日記
次に蓮の体

一には徳体の蓮
いわく本性の三諦を
蓮の体と為す

二には本性の蓮
体三千の諸法
本より当体不動なるを
蓮の体と為す

三には果海真善の体
一切諸法は
本これ三身にして寂光土に住す
たとい一法なりといえども
三身を離れざる故に
三身の果をもって
蓮の体と為す

四に大分真如の体
不変・随縁の二種の真如を
並びに証分の真如と名く
本迹寂照等の相を分たず
自性不可思議なるを
蓮の体と為す