るるの日記

なんでも書きます

仏法研究・撰時抄・像法前半五百年の時、天台智顗が一代聖教法華経第一と説く

2021-07-23 09:07:55 | 日記
■仏法分かれる
仏法十流に分かれ
南には
三時
四時
五時

北には
五時
半満
四宗
五宗
六宗
二宗の大乗
一音等

各各義を立て辺執水火なり
(各義は偏った執着で水火)

■義は分かれても
一代聖教の認識は共通していた

しかれども大綱は一同なり
一代聖教の中には
華厳経第一
涅槃経第二
法華経第三なり

法華経は
阿含
般若
浄名
思益等
の経に対すれば真実なり

了義経、正見なり
しかりといえども
涅槃経に対すれば
無常教
不了義経
邪見
の経なり

■天台智顗大師、一代聖教は法華経第一と説く

漢より
智顗と申す小僧あり
後に天台智顗大師と号す
南北の邪義を破りて
一代聖教の中には
法華経第一
涅槃経第二
華厳経第三
なり
像法前半五百年
これ読誦多聞堅固の時にあたれり


仏法研究・撰時抄・釈迦仏滅後、時間経過と共に正法乱れ像法に入る

2021-07-23 08:42:23 | 日記
■正法後半仏法乱れる

正法一千年後半は月氏に仏法充満
しかども小乗をもって大乗を破し
或は権教をもって実教を隠没し
仏法さまざまに乱れし
得道の人少なく
仏法につけて悪道に堕る者数知らず

■像法始一百年インドと中国の仏師の諍論

正法一千年の後、像法に入って
仏法東に流れて漢土に入りき
像法の始の一百余年は
漢土の道士と月氏の仏法と諍論して
事定まらず
たとえ定まりたりしかども
仏法を信じる人の心深からず

仏法の中に
※大小
※権実
※顕密
を分かつならば
聖教一同ならざるが故疑起こりて
かえって外典伴う者も有り
これらの恐れある故に
知ってしかも大小を分けず
権実を言わず

その後、仏法の内に
大小、権実、顕密を争い
いづれこそ道理とも聞こえず
万民にいたるまで不審少なからず

仏法研究・撰時抄・仏滅後一千年は正法の時(小乗・大乗・禅定)

2021-07-23 07:57:55 | 日記
■末法の人、法華経を弘める任につくべし
釈尊出世の時に
法華経流布の時二度ある
在世八年、滅後末法始五百年なり
道心ある人は悦ばせ給え
南無妙法蓮華経と唱える任につく人になるべし

竜樹、天親は内心には存ぜさせ給う
といえども言には此の義のべ給わず
一には彼の時に機なし
二には時なし
三に迹化なれば付属され給わず

■正法の時仏滅後から百年
小乗経の時

仏の滅後二月十六日より
正法の始めなり
迦葉尊者二十年
次に阿難尊者二十年
次に商那和修二十年
次に優婆掘多二十年
次に堤多迦二十年

百年は小乗経の法門のみ弘道して
大乗経は名字も無し
いかにいわんや法華経を弘むべしや

■正法の時仏滅後100年から500年
大乗経少々の時

次には
弥遮迦
仏陀難堤
仏陀密多
脇比丘
富那者等四十五人

前の五百余年が間は
大乗経の法門少々出来せしかども
とりたてて弘道し給わず
但、小乗経を面として止む

■正法の時仏後六百年から一千年
禅定の時

馬鳴菩薩
毘羅尊者
竜樹菩薩
提婆達多
羅ご尊者
僧怯難堤
僧伽耶奢
鳩摩羅駄
闍夜那
盤陀
摩奴羅
鶴勒夜那
師子等十余人の人人

始めには外道の家に入り
次には小乗経を極め
後には大乗経をもって小乗経をさんざんに破し給いき

しかども大乗経と法華経の勝劣をば
分明に書かせ給わず
少し書かせ給いたるようなれども
本迹の十妙
二乗作仏
久遠実成
已今当の妙
百界千如
一念三千の法門
は分明ならず
但、指をもって月を指すが如く
これらは正法の後の五百年
禅定堅固の時にあたれり