■仏法分かれる
仏法十流に分かれ南には
三時
四時
五時
北には
五時
半満
四宗
五宗
六宗
二宗の大乗
一音等
各各義を立て辺執水火なり
(各義は偏った執着で水火)
■義は分かれても
一代聖教の認識は共通していた
しかれども大綱は一同なり
一代聖教の中には
華厳経第一
涅槃経第二
法華経第三なり
法華経は
阿含
般若
浄名
思益等
の経に対すれば真実なり
了義経、正見なり
しかりといえども
涅槃経に対すれば
無常教
不了義経
邪見
の経なり
■天台智顗大師、一代聖教は法華経第一と説く
漢より
智顗と申す小僧あり
後に天台智顗大師と号す
南北の邪義を破りて
一代聖教の中には
法華経第一
涅槃経第二
華厳経第三
なり
像法前半五百年
これ読誦多聞堅固の時にあたれり