るるの日記

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気象学・雲パターン【カルマン渦と帯状対流雲】シベリアからの北よりの季節風〈寒気〉の影響

2021-11-10 12:05:12 | 日記
■カルマン渦
孤立した島の、
風下側にできる小さな雲の渦の列

★発生条件
強い逆転層の下にある
層雲や層積雲に覆われている広い海域で、ある程度の高さを持つ島に向かって、強い風が一定方向角から吹いている
島の風下側に元々あった層雲や、層積雲が左右交互に渦をまく

★冬季シベリアから
北よりの季節風が吹いているとき
済州島の風下側で見かけることができる
済州島(チェジュトゥ)→気象予報士試験でよく出る地名

■帯状対流雲
冬季の日本海で、シベリアからの北よりの季節風【寒気】が吹いているときに現れる、幅広い雲の帯

★発生条件
朝鮮半島の北東端の
標高2000m級の白頭山に
シベリアからの北よりの季節風がぶつかる
2方向に迂回し
再び日本海で収束する
【このラインを日本海寒帯気団収束帯という】
上昇気流が発生し、帯状対流雲が発生

気象学・雲パターン【テーパリングクラウド】尖った部分に厳しい現象が発生しやすい

2021-11-10 11:38:32 | 日記
■テーパリングクラウド
発達した積乱雲によって構成された雲。風上側に向かって尖った三角形をしている

★発生条件
非常に発達した積乱雲は、圏界面付近まで発達する。
圏界面より上は、成層圏にあたり安定しているので、積乱雲はそこから上には発達できずに、風下側に横方向延びていく【かなとこ巻雲】

風上側は尖った三角形をしていて
これが積乱雲の本体
この部分のある場所に
短時間豪雨、突風、ひょうなどの
シビア現象が発生しやすい

気象学・雲パターン【波状雲】山越え気流の風下に発生

2021-11-10 11:17:25 | 日記
■波状雲
※山脈などの障害物の風下側に(山越え気流の風下側)、等間隔に並んだ積雲や層積雲などで、下層で発生

※間隔は風速に比例し、風速が大きい程広くなる

※波状雲ができている場所は、乱気流が発生する可能性がある

★発生条件 1
空気が山にぶつかる
空気は山を上昇する
(空気は上昇すると、気温は低下)
ある程度上昇すると、周囲の空気より気温が低くなる
気温が低くなると、重くなる(密度大)性質があり下降
空気は下降すると、気温は上昇
ある程度下降すると、周囲の空気より気温が高くなる
気温が高くなると、軽くなる(密度小)性質があり、再び上昇
これを何度も繰り返す
すると、山の風下側で上下に振動する波ができる【山岳波または風下波】
この空気がよく湿っていれば
山岳波の波が上昇している部分で
波状雲が発生する

★発生条件 2
風向は下層から上層まで【一定】
山(障害物)の走向に【直向】
大気の状態が絶対安定
山頂付近の風速が10m/s以上

気象学・雲パターン【ジェット巻雲】【地形性巻雲】

2021-11-10 10:42:19 | 日記
♦️雲パターンとは
衛星画像で見られる
特徴的な雲

■ジェット巻雲
ジェット気流に沿って発生する巻雲
(上層雲)で2種類あり、ジェット気流のすぐ南側(暖気側)に発生

※シーラスストーリー
ジェット気流の流れに平行に伸びる巻雲

※トランスバースライン
ジェット気流の流れに垂直方向に並んで発生する波状(一定間隔でとびとびで並ぶ)の巻雲列
【青天乱気流(青天の時に起こる予測困難な乱気流)】が発生することがあり、飛行機は注意が必要

■地形性巻雲
山脈の風下側に発生する停滞性の巻雲
【発生条件】
山頂付近から、対流圏上部まで
安定層を成し、風向が一定である
山脈によって持ち上げられた
空気の波が上層まで伝わり
上層の空気は波をうつ
上層の空気がよく湿っていると
上層に発生した空気の波の上昇流の部分に巻雲が発生する
状況が変わらない限り
上層の空気はずっと波打つことになり、ずっと巻雲が発生し停滞

山脈の山頂と、巻雲との間にギャップ(隔たり、距離)があると
すぐ下流側で乱気流(大気の不規則な流れ)が発生しやすいので注意⚠️