■1793年10月12日
大法廷にてマリー・アントワネットの最初の裁判が始まった
フランス国王未亡人
オーストリア生まれ
マリー・アントワネット・ジョゼファ・ジャンヌ・ド・ロレーヌ・オートリッシュ(38歳)
数日間にわたる最後の戦いのはじまりである
★裁判長
「被告マリーアントワネット、
あなたは、人民の汗の結晶である国費を、自分の快楽のために浪費し、お気に入りの廷臣には多額の黄金を与えました
その上、あなたのお気に入りの廷臣たちを集め遊び暮らしていたプチトリアノン宮に、膨大な金額が使われたことを認めますか?」
★マリーアントワネット
「はい。認めます。私が考えていた以上のお金がかかったと思います」
★裁判長
「首飾り事件の際に、あなたの罪をかぶって犠牲になったといわれているジャンヌ・バロアと会ったことはありますか?」
★マリーアントワネット
「私は一度も彼女に会ったことはありませんし、首飾り事件とも関係ありません」
★裁判長
「では、宝石商の手紙をあなたが焼いてしまったのはなぜです?証拠を消してしまうためではありませんか?」
★マリーアントワネット
「ちがいます!」
★裁判長
「革命が起こってからもフランスの自由をつぶすため、あなたはオーストリアをはじめ外国と連絡をとり陰謀をたくらみました。ヴァレンヌへ逃亡する際、あなたと協力して計画をすすめたのは、どこの国の誰ですか?」
★マリーアントワネット
「スウェーデン人、ハンス・アクセル・フォン・フェルゼンです」