例年、今頃になると庭の昆虫🦗たちの姿もだんだん少なくなってくるのだが、そんな中でもカマキリの動きには目が離せない。
夏の初めに卵から孵化(うか)したカマキリの幼虫は、夏の間に何度も脱皮を繰り返して大きく成長する。
昆虫が好きな子どもなら、この過程を継続して観察するのも珍しくはないが、私は庭に出た時に偶然に出くわし、興味を唆られて写真に収める程度である。
孵化したばかりの幼虫も写真を撮っておけば良かったと今になって後悔するが、茶色がかった卵鞘(らんしょう)からは沢山の赤ちゃんカマキリが生まれ出ていた。
その後は、何度か大きく育ってきたカマキリとも出会ったが、ああ元気でいるな…程度の思いしかなかった。
それでも、近所の子どもたちが付近にいる時には、「見てごらん、すごいのがいるから」と教えてあげたりしていた。
実際に間近でカマキリを見ると、すごい迫力が感じられるものだった。
そして昨日、お腹を大きく膨らませた雌カマキリに出会った。
産卵に適当な場所を探している様子だった。
一夜明けて今朝、あの枝垂れ桃の木の枝を見てみたら、カマキリが産みつけたであろう卵鞘を発見。
やっぱり、ここに産み付けたんだ…。
何か感激‼️
産んだ後はどこへ行ってしまったんだろう…と、辺りを見る。
いたいた! 産んだ卵の下の方にジッとしている雌カマキリがこちらを見ている。
昨日から、何時間ほどこの枝垂れ桃の木にいたのだろうか……。
ほんとうに「おつかれさまでした!」と言いたい気分だった。
今日は天気は良いものの、気温はさほど上がらない。
これからは、いっそう秋は深まり日増しに寒くなってくる。
庭の昆虫たちも次第に姿を消していくのだろう……。
-S.S-