
ノースアメリカン(後にロックウェル、ボーイング)の艦攻、A5であります。
空軍の大型爆撃機に対抗して海軍機にも戦略核爆撃能力を持たせるために造られた巨体です。
戦略核の主体がICBMに移行するに従い、存在価値を失い、攻撃機として運用は終了したものの、13年も破られることがなかった高々度記録や高速での長大な航続距離、複座であることから、偵察機へと転用されたが、数々の進歩的な機構や巨体が災いし活躍の機会は短かった。
飛行機はゼロ戦やシュトゥーカ、マスタングのようにその性能や戦果で評価される機体がある一方、姿形の見事さからも評価されるモノもある。
日本海軍の流星改や、コニーことスーパーコンステレーションなどはその代表であるように思う。
個人的にこのビジランティは美しい機体であると思う。
ジェットの軍用機は猛禽類に例えられることが多いが、このビジランティはさしずめ優美な燕鳶に比すのがふさわしい。
そんな思い入れがある機体です。