テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

ポンポン船

2013-10-30 23:38:35 | 脱線して底抜け
意外と、実用的な舟ではないかと思い始めたこのごろです。
もちろん(?)、焼き玉エンジンのポンポン船(実際の舟)ではなく、外燃機関のポンポン船(玩具)のことです。



通常、コイルヒーター状のものの両端を水面下に出し、コイル部分をロウソクの火で炙ることで中の水を沸騰させ、突沸した水蒸気の力で水を押しだし進みます。押し出した水蒸気は冷えて収縮、水を吸引することでさらに冷え、また熱せられて、突沸することを繰り返して進みます。ちょっと良いものは、コイルヒーターではなくプレートヒーター形状のボイラーをロウソクの炎にかざすように作ってあり、より出力が大きかった記憶があります。最初に、ボイラー、配管内に、きっちりと水を満たしてやることが重要で、ボイラーノズルの先にビニール管をつけて、空気が入らないようにもしましたし、ロウソク直列(長時間)、並列(出力アップ?)などいろいろ試しました。
結局、ボイラー部分の容量と、熱量、ノズルの太さと長さの相関で、ある一定の出力の時がもっとも調子が良く、さらに細かく言うと、夏冬で水温が異なるときに調子が変わることなど、色々とフクザツだったことを憶えています。

もっとも、これを動力として取り出すのが潜水艦のAIP(非大気依存推進)などに使われるスターリングエンジンになるのですが、あくまでも、ポンポン船のまま、推進機関として実用化出来るのでは?と空想しています。準内燃化、可変容量ボイラー、吸水ベーン、並列化(多気筒)、可変長ノズルと噴出スラットなどで、ある程度出力可変が容易な、高効率メンテフリーなエンジンが出来るのでは?とシロートの浅はかな妄想をたくましくしています。熱源の高効率燃焼、フリクションロスの少なさなどメリットはたくさんありますし、オモチャとして触れたエンジンが、実用に供されるなんて、意味もなく愉しくなること請け合いです。