空気の匂い
2003/06/05
今週の水曜日くらいにやってくる梅雨で、バイク絶好の時期が一時お休みに入る前にと今年も出かけました。このたびの行く先は伊吹山ドライブウェーを登っている折にいつも気になっていた、右手山向こうに見える道でした。地図で調べてみると、県道257川合垂井線でした。関が原よりその県道に入り、続いて県道32,40,274揖斐高原線そして国道303号線にぶち当たるまで、ずーーっと北上です。途中国見峠に立ち寄って小休止。平日ということもありルートは丸っきりの貸切状態です。木立に囲まれたルートは真夏でも木陰トンネルでクールな走行を楽しませてくれそうです。若葉が大変元気でフィットンチッドの香りをルート上に充満させてくれています。走っていて空気の香りを楽しめるのはまさにバイクだけの特権です。鉄の囲いが自分の身体の回りにないだけでも開放感に浸れますが、こんな新鮮な空気の匂いがさらに走行の開放感を倍増させてくれて、健康でバイクに乗れる幸せを感ぜずにはおれません。フィットンチッドの香り以外にも私は、野焼き、藁焼き、芝生刈りなどの匂いも好きです。心地よいとする匂いには多少個人差があると思いますが、そんな匂いがした時には思いっきり深呼吸をして我が体内の隅々まで空気を充填させて命の洗濯をしております。さて、ツーリングの方は山間の道だけに思わぬところで工事中通行止めの標識に出くわすのですが、今回も3ヶ所でその標識でしたが、結果はそのうち2ヶ所を難なく、クリアーでした。標識に出くわす度に思うのですが、工事をするのは必要でしょうが、生活に直結する道路です、まして一本道、代替迂回するルートをはっきりと一緒に標識で明示して貰いたいものです。「通行止めで行けないよ」これだけでは使う道路でなく、工事の為の道路で困ってしまいます。通行止め区間に入ってみると逆方向から車は来るし、路肩に車は駐車してあるし、どこまで真剣に正直に標識を守ればいいのか、疑問ばかりが残ります。ま、そんな工事区間を難なく通行すると何故かしら「やったぁ」という、妙な達成感が沸くので、中年はそれなりに楽しんでいるのですが、当局の改善を願います。国道303号からは冬季閉鎖の八草峠トンネルを越して近江の国です。峠近辺の道路はもうあと何年続くのかわかりませんが、新道路の工事がまだまだ真っ盛りでした。新しい道路を走るのが楽しいか、今の道路を走るのが楽しいのか、結論が出せるのははまだまだ先のようです。旧道を愛する中年としては、峠トンネルの旧道は今はもうすっかり利用されないのか、鉄パイプで閉鎖されていて全く入れない状況で少し残念な気持ちがしました。総走行距離243キロの快適なショートツーリングでした。