花を咲かせよう

鼻先ばあさん、3度目の引っ越しです。
日々の一言絵日記

「そして父になる」を観る

2013-09-28 16:12:27 | 映画

              

是枝監督が好きらしいオットットを誘ったら、二つ返事でOK。

「途中2回ぐらい泣きそうになった!」と言ってたが、

泣いてたんじゃないの?

案の定、2人の父親像や経済状態など多いに違う。

母親と違い、父親が本当に父になると言うのは努力がいるもんだな~。

いや、すんなりとそれが出来る人とそうでない人は居る。

血と、一緒にいた時間は・・どちらが・・

なにげない描写だが、親子の大きい問題が扱われている。

なんだか両方の子供がこんな試練に会い、かわいそうすぎると・・

子どものその後を考えてしまった。


「許されざる者」を観る

2013-09-14 17:53:04 | 映画

             

クリント・イーストウッド監督の作品のリメイク。

舞台は西部から北海道へ、しかも明治新政府の時代、屯田兵、アイヌなど

北海道の開拓時代の複雑な問題もからむ。

人切り十兵衛も逃げるようにして農業で身をたてようとしている。

子どものため、再び剣・銃をとることになる十兵衛。

人ひとりの命の重さを、奪ったアイヌの妻から教えられていたのに・・

夫が一緒に来ないでよかったと思う。

目をふさぎたくなるような場面が何か所かあり、ちょっと苦痛を感じた。

私よりオットットの方が、暴力場面に弱いと思うから。

さて、「許されざる者」とは誰を指すのだろうか・・。

帰ると孫娘から、じじ・ばばに、敬老の焼酎リップクリーム? が届いている。

今日は、今年3回目の焼きさんまで焼酎?

さんまもだんだん安くなってきた。


「少年H」を観る

2013-08-10 19:21:24 | 映画

             

妹尾河童さん原作の「少年H」を観てくる。今日はオットットと一緒。

キャストもピッタリはまっていて、内容も素晴らしい映画だった。

終戦時3歳で、時代の空気をなんとなく感じていたので、

不条理な時代を、少年の家族の視点から丁寧に描いているな~と思った。

素直な気持ちをそのまま出す少年に共感したが、

ひとつ間違えば、普通の人が非国民として捕えられる厭な時代。

今、あの戦前と同じような状況も生まれていて、危惧しているが、

ネットの発達などもあり、「大本営発表」のようなことは通用しない。

マスコミの独立性は、大きな課題だ。

良い映画なので、若い人に観てほしい。 

 

          孫娘のゆかたの着付け。さて、どっちの帯がいいかな?

先に髪を結ってからにすればよかったね。


「風立ちぬ」を観る

2013-07-20 17:00:47 | 映画

 

 

 ジブリ作品「風立ちぬ」を見に行った

朝一なのに満席で、熱気が伝わる感じだった。

この映画は大人が観る映画だと思う。

零戦の設計者なのに、理由もなく特高警察に追われたり、

戦前・戦中の理不尽なエピソードも織り込まれる。

純粋に飛行機の魅力にとりつかれた青年を、

夢と現実を交差させながら描いて行く。

しかし、自分の設計した零戦は、一機として帰ってこなかった。

亡くなった恋人(奥さん)の幻に「生きて」と励まされる。

ユウミンの「飛行機雲」が最後に流れるが、ぴったりの曲。

宮崎監督の、今へのメッセージが静かに伝わる。


「奇跡のりんご」と孫

2013-06-15 19:14:05 | 映画

            

以前、出版された本を読んで感動したので、是非映画は見たいと思っていたので、妹を誘って見に行く。予約してから、孫を連れて息子が来るというのが分かったが、強行する。

映画の結婚式の場面に、原作者の木村秋則さんも出ていたのがおかしかった。

やはり期待通りの映画だった。10年という歳月と全ての生活を懸けて奇跡的に実現した無農薬リンゴ栽培。どうしたら実現するかをとことん突き詰め、もう、これで最後かという時の啓示。

くじけそうになっている全ての人に見てほしいと思った。

エンドロールが始まると同時に席を立ち、あわてて孫の待つ家に帰る。

                  

  

                   

                   眠いのに遊びに夢中で頑張っている。

             

 明日、父の日なので、オットットの好きな飲み物を持ってきてくれたのだ。

                         

  そして、帰りにはこの状態。夜中に寝ないで親を困らすパターンだそうです。

オレ、シラネ~!


「はじまりのみち」を観る

2013-06-01 18:33:03 | 映画

            

今日から上映された「はじまりのみち」を見に行く。

クレヨンしんちゃんなどのアニメを手掛けていた原恵一監督が、初めての実写映画を完成させた。

木下恵介の美談としてでなく、ある若者の挫折と再生の物語として、1945年の終戦前のエピソードを描く。

監督作品「陸軍」が、戦意高揚を求める当局ににらまれ、次回作が作れなくなる。失望した木下恵介は、会社を辞め、病気に倒れた母を疎開させるため浜松の気賀にむかう。

「陸軍」は観ていなかったが、田中絹代扮する母親が、出征する息子の行進について歩くシーン、息子しか見ていないで、最後に手を合わせるシーンなどが流されたが、涙が流れて止まらなかった。親子の自然な感情も描けなかった当時の様子がよくわかる。

子どもの頃、「24の瞳」「野菊の如き君なりき」「喜びも悲しみも幾歳月」は観た覚えがある。木下恵介監督は、沢山の良い映画を作っているので、機会があったら観てみたい。

             

             映画館に入る前にモンスターズ・ユニバーシティーが・・

 


映画「リンカーン」を観る

2013-05-06 15:47:43 | 映画

                  

気がかりなことが、解決の方向に行きそうなので、ほっとして映画を見に行く。

スピルバーク監督の「リンカーン」だ。

奴隷が売り買いされる時代、「人は生まれながらに平等である」という当たり前のことを議会で修正案を通す為、共和党、民主党の議員の票(三分のニ)を獲得するための最後の努力を尽くすリンカーンの姿を描く。

又、南北戦争で数知れない若者が死に、「これ以上血を流したくない」という悲願が、リンカーンの長男の戦死や次男の出征の裏話で描かれていく。

この映画を見ていて、今、日本では憲法を改定し、戦争の出来る国にするため、まず96条を三分のニではなく二分の一で憲法を改定できるようにしようと動いているのは、リンカーンの目指していたこととは正反対だと・・。

普通の国が、戦争のできる国なら「特別な国」=憲法九条を持つ国のほうがどんなに良いか。これを決めようとしている議員はまず自分が戦場に行く心配のない人?

人間として普遍の理想をめざしたリンカーンは暗殺された。

今日、国民栄誉賞の長島・松井の式典に安部総理が96の背番号で式を汚した。

もっと憲法96条について分かりやすく国民に説明することが先ではないか。皆が訳の分からないうちに議会を通そうというのはズルイ!

 


映画「舟を編む」と「はなかっぱ」

2013-04-13 20:49:08 | 映画

                      

 以前から「舟を編む」は見ようと思っていたのでネット予約していたが、前日息子からの電話で、孫を預かることになり、同じ日に「はなかっぱ」を孫と観ることになった。

三浦しおん原作の「舟を編む」は、文庫になったら読もうと思っていたが、映画になるのが早かった。

一緒に行ったオットットは、痛く感動したようだった。出版界のことなど、多少通じているので感情移入したようだ。

映画が終わってすぐ、孫を受け取り(荷物じゃないけど)、昼食後「はなかっぱ」を見る。2歳半は、小学生も居る中、一番ちいさいほう落ち着いて見ていたのでほっとする

バスで帰ったが、楽しかったようだ。家の近所の公園のおすべりは、ちょっと高いので無理かと思ったが、乗りたがるので上までオットットが付いて行く。

楽しければ、何度でも繰り返すのが子どもというもの。さすがにあと一回ね!と言ってストップをかける。

 


孫とミッフィーの映画を観る

2013-03-24 19:49:32 | 映画

          

今日は、2歳半の孫を預かり、ミッフィー(どうぶつえんで宝さがし)を観に行く。大人だけじゃ決して見ない映画を観ることができた。ミッフィー初の映画化だそうです。

2歳半の孫には丁度合っていて、画面のミッフィーから質問があったり、歌を一緒に歌ったりして、あきないで(時間的に眠いのに)見ていた。

外に出ると、「はなかっぱ」の前に長い列。爺じの手を引いて自分から並び写真を撮る。

         

新しいチャンネル

帰りにはダウンしてしまい、タクシーで家まで帰り、遅いお昼寝(夕寝)。多少の音にはビクともしない。3時間近く寝たので、今晩ちゃんと寝られるかな?


映画「フライト」を観る

2013-03-16 18:38:06 | 映画

                                 

機体不備と乱気流を乗り切り、多くの乗客の命を助けたヒーローは、姿をかくす。

次第にこの機長がアルコール依存症の上、コカインまで吸引していることが分かってくる。

家族に見放されながらも、どうしてこの人が機長を続けられたのか?

最初に、賑やかな音楽とともに出て来たあやしい肥ったおじさんは、コカイン吸引の副作用を短時間になくしてしまう人だった!

友人など周囲がなんとか無罪を獲得しようと奮闘する中、ウソをつき続けることに耐えられなくなり、自ら真実を話出す場面が圧巻。

拘置された父親の元に反目していた息子が会いに来る。この映画はただフライトのはらはらを売り物にするものではなく、人生の幸せについて語っていると思う。


「草原の椅子」を観る

2013-03-02 13:59:37 | 映画

           

この画像は、ちょっとボケてますが、フンザの砂漠を登っていく親に虐待され捨てられた4歳の子供です。

宮本輝さんの原作の映画化。

この子の親も描かれているが、どうしてこんなにピントがずれているんだろうと言う人達で、でもこういう人は案外現在では多いかもしれない。

4歳にして言葉も出てこないほど深く傷ついた子供。そして不妊により自分の価値を否定された女性。第一線の営業マンであるが、会社の在り方に疑問を持つ男。リストラ問題で悩む量販店の社長など、現代社会の縮図の中で、本来大人はこうでなくちゃね!と思わされた。

どんなに大変でも、この子どもを守り育てていってほしい、血のつながりだけが絆じゃないよと共感した。

フンザの自然の中で浄化され、人生は単純に考え、幸せになるもんだと言うメッセージが伝わってくる。


「ライフ・オブ・パイ」を観る

2013-02-09 18:49:25 | 映画

                 

動物園経営の家族とともに、動物をつれ日本の大型貨物船でカナダに移住する途中、台風で遭難、家族を失い、ボートでベンガルトラと漂流する16歳の少年の話。

小さい時からヒンズー教・イスラム教・キリスト教などに親しみ、菜食のインドの少年という設定が興味深い。

とにかく映像が美しい。CGだからできる映像ではあるが、それを観ただけでもいいと思った。ミーアキャットの島や海のいきもの、海・空の映像がいい。

こわいトラと一緒でなかったら生きていなかったかな。

全てを手放し「用意はできている」(家族など全てをなくし、死んでもいいんだ)と覚悟する場面がぐっとくる・・。「生きてもいい、死んでもいい」ということが生きるということなのかな。

日本人に遭難の経過を語るところで、「羅生門」を髣髴させる。見方によっては解釈が変わってくる。

「タイタニック」や「白鯨」の要素もふくまれ楽しめた。

 この映画は評価が大きくわかれているようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「ひまわり」

2013-01-30 16:32:24 | 映画

          

  友人からのメールを開くと映画「ひまわり」を新宿まで観に行ったと書いてあった。

「オールウェイズ三丁目の夕日」の須賀健太君が出ているので観たいな~と思っていたが・・多分こういう体制批判に通じるような映画はメジャーなところでは上映されないのが常なので、新宿までいかなければみられないだろう。

60年安保闘争のころ高校生だったが、毎日のように夜の集会・デモに行き、米軍機墜落も知っていたが・・思い出し、いまだ独立国と言えない沖縄に胸が痛む。

商業ベースに乗らないと判断される映画は、上映前に切り捨てられることは本当に残念だ。

そういえば、ソフィアローレンの「ひまわり」も反戦映画だったな。


「夢貯金箱展」と映画「渾身」

2013-01-26 16:49:39 | 映画

 

映画を見に行ったショッピングモールで、偶然、郵貯の「夢貯金箱」展をやっていたので見る。

全国の小学生の入賞作品を集めたもので、力のこもった作品がならんでいた。

子どもって、本当に可能性の塊なんだな~。

           

映画は、島根の隠岐諸島に伝わる古典相撲を題材としていて、最後の相撲の場面は力が入った。この伝統行事の中で、地域との結びつきや親子の確執の氷解などを描いている。

友人に勧められ観に行ったが、郷土の味わいのある雰囲気・土地の人達の相撲にかける意気込みが伝わって来た。


「東京家族」を観る

2013-01-19 17:23:14 | 映画

               

山田洋二監督の、 小津安二郎「東京物語」のオマージュ作品。やはり市川昆作品のリメイク「おとうと」も家族の話を描いてよい映画だったが、今回もほのぼのとしたよい映画を見たと言う気がした。

原作が良いものでわるいものはない。

次第に核家族が進行していくころの親子の絆の機微を小津作品はしんみりと描いていて心にしみいるという感じがした。時代が違う山田監督作品を単純に比べてはまずいと思うが・・。

すでに核家族は当たり前、独居老人も多い現代では、ここに描かれたような状況は卒業している人が多いとおもう。むしろ「何贅沢言ってるの」と言うくらいな高齢者があふれている。しかし、親子の普遍的なものが心をうつんだな~。全ての人は親からうまれているので・・。

妻夫木聡君の役が現代の世相を写していてよかった!「悪人」や「ザ・マジックアワー」とは又違った演技をみることができた。原節子が演じたお嫁さんを男性にしたんだね。

杉村春子の演じた長女を中嶋朋子が演じ、あの、さばさばした感じを出していた。