新聞の書評を見て図書館で借りた「最貧困女子」を読む。
働く単身女性の三分の一が年収114万以下だそうだ。
10~20代を貧困女子と呼んでいるそうだが、
その中で「プア充」といわれる地域の縁などで充実した生活をしているものもいる。
特に目も当てられない地獄で苦しむ女性たちで、家族・地域・制度の縁をなくし
セックスワークで日銭をかせぐしかない女性を称して「最貧困女子」と言っている。
その苦しみを鈴木大介さんは克明に取材していて、読むのがつらかった。
ちょうど、三女が「面白いから読んで」と言って貸してくれたのが、西加奈子さんの
「漁港の肉子ちゃん」で、シングルマザーと子供の日常を描いたもの。
帯に「ちゃんとした大人なんて一人もいない。だから生きてていいんだ!」
と、あるように5年生の子供の視点から活写されていて、
これは縁で繋がった人間を描いていて、とてもホットする。