花を咲かせよう

鼻先ばあさん、3度目の引っ越しです。
日々の一言絵日記

「最貧困女子」を読む

2015-12-05 16:57:18 | 

                                                        

新聞の書評を見て図書館で借りた「最貧困女子」を読む。

働く単身女性の三分の一が年収114万以下だそうだ。

10~20代を貧困女子と呼んでいるそうだが、

その中で「プア充」といわれる地域の縁などで充実した生活をしているものもいる。

特に目も当てられない地獄で苦しむ女性たちで、家族・地域・制度の縁をなくし

セックスワークで日銭をかせぐしかない女性を称して「最貧困女子」と言っている。

その苦しみを鈴木大介さんは克明に取材していて、読むのがつらかった。

ちょうど、三女が「面白いから読んで」と言って貸してくれたのが、西加奈子さんの

「漁港の肉子ちゃん」で、シングルマザーと子供の日常を描いたもの。

帯に「ちゃんとした大人なんて一人もいない。だから生きてていいんだ!」

と、あるように5年生の子供の視点から活写されていて、

これは縁で繋がった人間を描いていて、とてもホットする。