せり
せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞ七草
今日、おじいちゃんのところに行くと、
「又、ベッドの下に座っていた」ので、かかえ上げて寝かせたと弟が言う。
それは大変だったね。
目は開いているが、ぼんやりした様子。
食事介助をしてから思いついて、「おじいちゃん、これ覚えてる?」と、
七草粥の囃子歌を歌う。
おじいちゃんが、6日の夜に包丁をとんとんしながら
囃子歌を歌いながら七草を細かくたたいていた。
歌っていると、だんだん目がはっきりして、『ああ』と言う声をだし、
はははと笑い声をあげる。「わかったんだね!」
それから、歯の無い口でいろいろしゃべって嬉しそうだった。