冲方丁(うぶかた とう)の
初めての時代小説。
1977年生まれ?だそうなので30代?
素晴らしい才能の持ち主だと思った。
渋川晴海(安井算哲)という主人公と
相通じるところがあるのではないかと思う。
碁によって幕府に仕える家に生まれ、
御城碁に飽き飽きしている晴海。
800年に2日の誤差が生じている宣明暦が
800年も使われ続け、
新しい暦を作る役目を受けるまでの経過も
謎解きのようで面白い。
関孝和という算術家との出会い、
文治の江戸文化についての記述もすばらしい。
この渋川晴海という人物が心地よく、
いいな~と共感する。
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