分子栄養学講師の気ままなブログ

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分子栄養学で下痢を治す

2020年12月05日 | 身体・健康

分子栄養学で便秘と下痢を治す

前回は便秘対策編

こちら↓↓

 

OGPイメージ

分子栄養学で便秘と下痢を治す - ”生きづらさ”を実践的なアプローチで改善させるカウンセリング~INDIGO塾~ 

分子栄養学を学ぶようになってから、他人の健康ネタを聞くのが好きですそこで、けっこう便💩のお悩みを抱えている人が多いことに気付き、驚いていま...

分子栄養学で便秘と下痢を治す - ”生きづらさ”を実践的なアプローチで改善させるカウンセリング~INDIGO塾~ 

 

 

分子栄養学の考えを取り入れて

3歳から始まった

わたしの頑固過ぎる便秘が、

見事に改善したことも書いています

 

 

ちょっとやそっとじゃ改善しない頑固な便秘持ちの人は、

その背景には本当に色々なことが

絡んでいるということが

前回の記事を読んでいただけると

分かるかと思います

 

前回は便秘対策編でしたので

本日は下痢編です

 

分子栄養学で下痢を治す!

対応策はこちら…

と書きたいところなのですが

 

便秘編とは違い、

下痢の場合は

その人の下痢のパターンをある程度推測してから

個体差にあったアプローチをする方が早いと思います

 

もし、ご自身が

長いこと下痢が治らず、

悩んでいる・困っているという方は

どちらのタイプに当てはまるか、

まずは下記をチェックしてみてください

 

 

食べると下痢をするタイプ

 →朝御飯を食べるととくに下痢をする(朝が一番ひどい下痢だ)

 

食べなくても下痢をするタイプ

 食事に関係なく下痢をする

 

❶と❷をまずはチェックし、

続いては便の状態が

 →①水のような下痢 (水下痢)

 →②便器にべたりとどろりとへばりつくような下痢(脂肪便)

 

このどちらかで分けます

 

 

まず❶のタイプの解説です。

食事に影響されるので、

食べると比較的すぐトイレに駆け込むタイプ

食べないと下痢をしないので、

"食べない"という選択をしがちになります。

 

トイレに行く時間や場所に気を使わねばならず、

一日一食にしたり、

食事の時間が不規則になりがちです。

(とにかくトイレの心配があるため)

 

食べないとエネルギー不足になるので、

元気さ、やる気、集中力を保つために

無意識にコーヒーを好んで飲む人が多いです。

 

カフェインでドーピングされ、

 

血糖値もホルモンのおかげで上昇し、

低血糖を免れます。

 

結果、下痢もしないし、

元気もやる気も出て、

食べない方が調子が良い!

と言う人が多いです。

 

この❶のタイプは、

便の状態が①の(水下痢)タイプに多いはずです。

 

とくに朝食後に必ず下痢をするタイプに多いです。

夕飯から朝御飯にかけて、

最も空腹時間が長くなり、

夜には副交感神経優位になります。

 

この状態は、

胆嚢で濃縮された濃~い胆汁が、

次の出番をまだかまだかと、

待ち構えています。

 

なにが言いたいのかというと、

朝一の胆汁は濃くて強力で、

かつ量も沢山あります。

 

❶の①タイプは、

胆汁にやたらと身体が反応してしまう人なのです。

 

胆汁には、

脂肪の吸収をサポートする働きの他、

腸の蠕動運動を活発にする、

粘液を出すなどの働きをします。

 

食べると(食事が胃・十二指腸に入ってくると)

胆汁が出るので、

胆汁に敏感になっている人は

胆汁が出る(食事をする)と、

下痢をしてしまうのです。

 

朝が一番、胆汁の出が良いので、

とくに朝ごはんの後は下痢をしやすくなります。

 

胆汁に敏感に反応してしまうことで

考えられる要因は、

小腸の末端(回腸末端)で胆汁の吸収の問題です。

 

胆汁は回腸で再吸収、再利用されるのですが、

・再吸収し過ぎているのか?

・または逆に吸収せず、

排出ばかりで、常に新しい胆汁を

ドバドバと作り過ぎているのか?

 

循環サイクルに不具合があるとすれば、

回腸末端付近で、

軽度の炎症が慢性化して潜んでいる可能性なども考えられます

 

 

続いては❷のタイプの解説です。

男性に多い、

自律神経が過緊張になっている、

またはメンタル面からくるタイプの下痢の人。

 

食事に関係なく、

不安な事、緊張することがあると

お腹を下しやすい人です。

 

このタイプは、

とくに自律神経に関係しています。

 

便意は、通常は副交感神経優位で起きます。

つまり、

身体が常に緊張状態の交感神経系優位の人は

ふつうに考えれば便意が起きにくい人のはずです。

 

ところが、あまりに交感神経系優位が過ぎると、

身体が恒常性を保とうと、

副交感神経に一気にふれさせてきます。

 

いきなり副交感神経になった身体は、

快便を通り越して下痢になります。

 

交感神経系優位になる原因は、

ストレスや過労

 

先程もすでに書いたように、

欠食はエネルギー不足になり

交感神経系優位のホルモンを上げてきます。

 

カフェインも自律神経を交感神経系優位にします。

 

普段からストレスフルで、

コーヒーをガブガブのみ、

血糖値を上げるホルモン、

自律神経のバランスが崩れるような生活をしている人が、

明日の会議・プレゼンと、

さらに交感神経優位・ストレスアップする、

追い討ちをかけるような事象が重なった時に

 

身体が、

《もうこれ以上は自律神経優位は無理じゃーー!!!!》

と、叫び

副交感神経に一気にふれます

下痢になります

 

嫌なこと、心配事があると

誰でも多かれ少なかれ身体が過緊張になりますが、

普段から交感神経系優位の人ほど、

交感神経優位が最高潮に高まってしまい、

下痢をしやすいと言えるます

 

便のタイプは、

①でも②でもありえると思います。

 

最後は、

便の形状が②の脂肪便タイプの下痢の人について

 

このタイプの人は、

❶の①タイプとはまた異なる、

胆汁に問題があるタイプです。

 

❶の①タイプも胆汁に問題ありましたが、

(胆汁に敏感に反応して水下痢を出すタイプ)

 

これから解説する②の脂肪便タイプは、

胆汁が上手く働いていない(脂肪の吸収が悪い)ことで、

便がべったりと脂っぽくなっていると考えます。

 

単純に胆汁が上手く出ていないことや、

胆嚢から上手いタイミングで(食事をした時に)

出てこない、

または、胆汁の作用が弱いなどが考えられます

 

胆汁の合成がストップしているのか、

合成はしているのに、上手く働けていない、

胆汁うっ滞を起こしているのかは

????ですが、

 

このタイプは、

とくに体内のどこかに慢性炎症を

持っている人が多いです。

 

肝臓の機能に問題があったり、

解毒やコレステロールの調整にも影響が出やすいです。

 

高コレステロール、または低コレステロールになりやすく、

ビリルビンがやや上昇傾向になります

 

アルコールや糖質過多になっていないか?

鼻炎、歯周病、中耳炎、アレルギー、

自己免疫疾患系などをもっていないか?

要チェックです

 

女性ホルモン過多も関係しますので、

女性であれば婦人科系疾患の精査も必要です。

 

ちなみに、

このタイプは海外や屋台で食事をすると、

お腹を壊しやすい人にも当てはまります。

 

胆汁には殺菌作用もあるので、

異国の慣れない食材や水・不衛生な環境などでの食事に

異物(菌)などが入り込んだ場合でも

胆汁がダメな人は、

胆汁の殺菌作用が得られずらく、

殺菌出来ず、

お腹を壊しやすいのです。

 

 

このように、

同じ下痢でも、

下痢の原因や症状が若干違ったりすると思います。

 

身体の中を覗けば、

それぞれ原因がかぶる部分もあり、

対処の方向が概ね同じになることもあります。

 

対策が同じであっても、

こっちのタイプにはこっちが優先!!というのが一応あり、

その方が改善も早いと思います

 

 

今回は3パターンしか書いていませんが、

下痢の原因を上げれば、

今日挙げた3つにはSIBOという小腸内異常繁殖症候群なども

密接に絡んでいることも多いです

 

今日は胆汁の話がやたらと出てきましたが、

SIBOと下痢が密接に絡むというのも、

SIBOの人は胆汁が逆流していたり、

胆汁うっ滞を起こしていることが多いからです

 

SIBOの他には、

セロトニンを過剰にする腸内細菌の異常繁殖など、

下痢の要因になります

 

下痢を引き起こしている原因は一個だけ、

ということもないでしょうし、

正直、判定も難しいのでは?と思います

 

 

とくに病院に行っても異常なし、

それでも下痢が治らず困っているという人は、

今日の3タイプで、

当てはまるところがないかチェックしてみてください

 

下痢は栄養素の吸収阻害と言えるので、

放っておくと細胞が栄養失調になり

病気にかかりやすいし

老化も早くなります

 

昔からずっと下痢だと、

案外慣れてしまって気にしない人も多いかもしれませんが、

 

細胞に栄養を届かせ、

細胞から健康にするという分子整合栄養学の考え方的には

下痢は非常によろしくない状態ですよ

 

あっ…

なんだか下痢の人の特徴・タイプを

夢中になって書いてしまいましたが、

対策編を書いているんでしたっけ…?

 

肝心なアプローチ・対策は、

また次回です

 


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