分子栄養学講師の気ままなブログ

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BCAAサプリで眠眠打破!と、その仕組み

2020年06月25日 | 身体・健康
 
子どもにとってのスーパーヒーロー・アンパンマン

自らの身を削って(顔を削って)
元気(エネルギー)を与えるという行為は
 
私たちの身体に置き換えて考えると
さぞ恐ろしいということが分かりましたが
 
アンパンマンで例えるなら
ジャムおじさんの役目をしている栄養素がアミノ酸と言えるかも?
 
 
そして、なかでも筋肉合成においては
とくにBCAAが重要度が高いということでしたが
 
実は筋肉合成だけじゃない
 
BCAAサプリの、徹夜サプリ活用術について
前回既に少し触れまして、


本日は
 
 
なぜアミノ酸BCAAが徹夜サプリとして使えるのか??
 
 
今日はその理由について、
アミノ酸と筋肉合成と血液脳関門との繋がりを見ながら解説
ちなみに、徹夜は百害あって一利なし(笑)
 
 
 
BCAAが筋肉合成においてメインキャラ(メインアミノ酸)であることはすでに書いてますが、
アミノ酸のもとであるタンパク質は、
わたしたちの身体を構成するうえで重要な栄養素
 
 
よく、メンタルトラブルを抱えている人が、
神経伝達物質・セロトニンを合成するため
 
アミノ酸であるLトリプトファンなどを積極的に摂ろうとしますよね
(Lトリプトファンがバナナに多いってことでセロトニンを増やそうとバナナ食べている人、結構見かけるかも…🍌
 
 
つまり、精神に関係する、心を作る神経伝達物質と、
体組織を合成する栄養素は、どちらもタンパク質(アミノ酸)がもとになっています
 
 
つまり、タンパク質の取り合いっこをしているのです
 
 
しかし、残念ながら、
どちらが優先順位が高いかは、、
生命に関わる重要度を考えれば一目瞭然です。。。
 
 
圧倒的に、体組織が優先
メンタルは二の次です
 
winners体組織・タンパク合成神経伝達物質(精神・メンタル)
 
 
これもアンパンマンで考えてみると分かりやすい…
 
アンパンマンの顔が無くなったら生きていけない
 
 
生命存続に関わる大事ですから、
もしタンパク質不足が起きるのだとしたら、
メンタルトラブル症状がまず先に現れるのは当然です
 
 
ちなみに、体内のタンパク質(アミノ酸)のうち、
9割は身体組織、筋肉・酵素などに使われ、
残りの1割の、その1割から更に1か2/10の割合が神経伝達物質に使用されるタンパク質(アミノ酸)となる…
 
 
 
これを聞くと、いかに、神経伝達物質の合成に割り当てられているアミノ酸が
少なく設定されているかが、
分かりますよね…
(体組織)9対 (メンタル)1 ←(1のうちの更に1/10)
 
 
実はこれが、BCAAサプリが徹夜サプリとして使える理由になります
 
 
”徹夜サプリ”と言いましたが、
夜に眠気を催す理由には、
セロトニンにマグネシウムなどの栄養素が加わり、
メラトニンという物質が合成されることが関係しています
 
 
不眠などを抱えていない健常人であれば
夜にはこのメラトニンの作用で眠くなるのが正常な流れです
 
 
 
つまり、眠気を催したくないなら、
少しでもメラトニンの合成を減らす!に尽きます
 
 
メラトニンの材料はセロトニンですから、
セロトニンの合成を減らしてしまえばいいのですね
(ちなみにこれ👆セロトニン不足の””うつ””と、不眠が密接に関係している理由でもあります…幸せホルモンセロトニンがない=メラトニン合成出来ない=不眠。。の悪循環です)
 
 
長ったらしく書いてしまいましたが、
 
体組織を合成するための材料は、アミノ酸
神経伝達物質を作る材料もまた、アミノ酸なんでした
 
 
つまり競合している👆
わけなんですが、
 
 
ただでさえ重要視されていない、
普段から肩身の狭い思いをしている
(なんたって1割の1/10だもの)神経伝達物質が、
(今回はセロトニン)
合成経路を回していくためには
 
脳にある血液脳関門(BBB)という所を、
競合をかくくぐって
必要な栄養素を通過させていくことで
脳内で合成されていく仕組みになっます
 
 
BBBは関所みたいな場所で、
君は通っていいよ、君は今はダメだよ」っていうお役人みたいな役割をしている所です
 
 
BCAAはここに効くわけです
 
 
たとえば、夕方から夜にかけてBCAAを摂ると、
脳関門に人が溢れかえるわけです(←人ではなくアミノ酸ですけど(笑))
 
すると、セロトニン合成に必要な栄養素たちがBBBを通過出来なくなり、
結果的にメラトニン合成も減るという流れです
 
 
寝る子は育つなんて言いますけど
 
夜寝てから高まってくる成長ホルモンは
体組織、タンパク合成を促進させる作用があります
 
 
つまり、夜にかけて成長ホルモンが高まってくると、
BCAAなどの筋肉合成に関わるアミノ酸たちがBBBから姿を消し
(消しはしないだろうが…笑)
 
その間にセロトニン、メラトニンに必要な栄養素がBBBを通過しやすくなり、
無事に合成されたメラトニンにより、
夜にはしっかり眠くなるという概日リズムが出来るし
 
 
寝ている間に成長ホルモンがピークになり、

成長ホルモンを司令に駆り出されたBCAAなどを材料に
身体を大きく成長させていく
 
まさに"寝る子は育つ"
に、繋がっているわけです
 
 
この寝る子は育つ…
の、あえて逆を行くのが、
BCAAサプリの徹夜サプリとしての活用法ということになります
 
 
しつこいですが、
徹夜は百害あって一利なしだと思います
 

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