[ニューヨーク 22日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、日欧の追加緩和観測が高まるなかドルが上昇した。
株価や原油価格が持ち直したことでリスク選好度が回復したこともドル買い要因となった。
ドルは対円で2週間ぶり高値に上昇。終盤の取引でドル/円は0.9%高の118.75円で推移している。
ユーロ/ドルは0.75%安の1.0790ドル。ドルの主要6通貨に対するドル指数0.51%上昇の99.557となっている。
日銀の黒田東彦総裁は22日、インフレ率が低下を続ければ日銀が追加緩和を実施する余地はあると発言。
前日には欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が理事会後の記者会見で、金融市場の混乱や原油安、中国など新興国の経済減速を背景にユーロ圏経済への逆風が強まっているとして、3月の理事会で政策スタンスを見直す考えを表明している。
こうしたなかこの日は世界的に株価が回復。スコシアバンク(トロント)の首席外為ストラテジスト、シャウン・オスボーン氏は、「株式相場が回復したことで、売りの最悪期は過ぎた可能性があるとの安心感が広まった」とし、外為市場でユーロと円の売りにつながったと指摘。原油価格が回復したことも、こうした動きを後押しする要因となったと述べた。
この日は資源国通貨も上昇。特に新興国で資源国でもある国の通貨が買われ、メキシコペソは1.6%、ロシアルーブルは5%、それぞれ対ドルで上昇した。
ロイター記事
日本はデフレ脱却のための追加緩和は重要だと思います。
実際に追加緩和を実施してほしいです。