海と緑とこどもたち HONDA ECOACT

地域にこどもたちと自然とのふれあいの場をつくろう!

木津川砂の世界

2008-09-08 10:49:42 | あちこち自然探訪

 9月7日、木津川で自然のみかた研究会を開催しました。

 河川の砂川原は原生的環境のひとつといわれています。川が運ぶ砂が堆積し、また削りを繰り返す文字通り「川が川をつくる」世界の中で適応している独特な生き物たち、その姿を通して自然の仕組みを知ろうというのが今回の目的です。

 場所は流れ橋で有名な上津屋に行きました。ここはバス停からすぐ広大な川原に出られますし、八幡市の作った四季彩館という施設が近くにありいざというときに逃げ込めるのでここを選びました。

 最初の写真は流れ橋の周辺のようすです。このあたりは水辺プラザと河川環境改善のための構造物(写真では橋の右手に見える草むら)も設置されています。残念ながらこの構造物は砂に埋もれ、水辺とは離れていますが、しかし流れ橋の景色はおおらかで気持ちよいです。馬に乗っている人もいました。

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 川原の代表的な植物カワラヨモギです。表面は乾燥でからからですが、砂を掘ると根のまわりは湿っています。

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 カワラヨモギは砂地に単独でも生えていますが、ヤナギがあるとその背後にいろいろな植物が育ちます。ツルヨシ、シナダレスズメガヤ、アレチウリも出てくることがあります。

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 川原の代表的な昆虫というとカワラバッタです。中の翅が青くて飛ぶととてもきれいです。

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 アリジゴクもヤナギの下にたくさん穴を掘っていました。冠水したときはどうするのでしょうか。

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 ヒゲコガネも見ました。残念ながら死んでいましたが、これも砂川原に見られる甲虫です。

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 このほか堤防ではホソオチョウを見た人もいました。ホソオチョウ(またはホソオアゲハ)はウマノスズクサを食べるので、ジャコウアゲハとの競合が心配されているチョウで、これも外来種です。