学園前に発見されたセグロセキレイのねぐらからはじまって、それではそこに集まる(であろう)セキレイ達は、昼間どうしているのか?を探るために11月30日、周辺の川沿いに歩きました。
出発はこども昆虫塾のフィールドでなじみの大渕池公園、ここは台地上にあり、谷に下ったところが秋篠川の源流部。奈良の川はほとんどの川に風雅な名前がついています。秋篠川は秋篠寺の近くを、西大寺の奈良ファミリーの前を通って南下し大和川に向かう川ですが、その源流部は住宅地の中です。源流と言っても三面張りの小さな水路(写真)ですが、ここにもセグロセキレイ、キセキレイ、ハクセキレイがいます。
秋篠川の源流はニ名中学のあたりで暗渠に入りわからなくなっていますが、ここから尾根を越えると富雄川です。途中法融寺の周辺の学園前近くと思えないのどかな村風景をすぎ、富雄川に降ります。法融寺の近くではカワセミの巣らしきものをみつけました。写真のまんなか右よりの穴がそうです。
富雄川に降りたあたりには井関がありますが、現在は使用休止中で、川はせき止められずに流れています。もっと降って周囲が完全な農村地帯になると井関は年間運用され、しかも連続するので川のほとんどの部分はダム湖化してしまい、セキレイは井関のすぐしたぐらいでしか見ることができません。皮肉なことに富雄駅周辺(写真は富雄駅から少し下ったところ)にはダム湖化されず瀬や淵が残されています。ここは環境が多様なおかげでセキレイ類ばかりでなく、コガモ、カルガモ、カワセミ、イソヒヨドリ、コサギなどさまざまな鳥が暮らしています。