海と緑とこどもたち HONDA ECOACT

地域にこどもたちと自然とのふれあいの場をつくろう!

残せるか チュウヒの聖地を 大阪に

2010-11-20 22:50:28 | 自然

 11月20日午後、大阪自然史博物館で「残せるか チュウヒの聖地を 大阪に―湿地・草原の生物多様性の創造と保全のために―」に出席。

 堺7-3区のチュウヒの保護をねらって開催されたものである。堺7-3区のことはチュウヒの保護が生態系トータルで見て無理のないものであることを願うのみであるが、チュウヒ全体について思うところを書いてみたい。

 講演を聞いて感じたのは、チュウヒはコウノトリやトキのような、かつての伝統的な里山の姿を再現することで回復する生物ではなさそうだということだ。彼らのすみかのベストは河口部に成立するヨシ原の湿地など、つまり原生的自然の住人といったらよさそうだ。しかし、八郎潟を干拓してできた大潟村の農地のチュウヒ生息地の例を見ると、核心部にヨシ原があれば周辺の採餌場所などは水田などでも良い。しかも、大潟村の水田はかつての伝統的な水田の姿ではない、一軒の所有面積が10~15haという広大なものだ。30年前の自然派はこうした水田を食糧工場と批判したのではなかったか?そこに有機農法を用いることにより今まで見られなかった生態系が生まれ、そこがチュウヒの生息環境になっている。すなわち、大潟村のチュウヒ生息地は自然の再生ではなく、新しく創造された生態系といえるのではなかろうか?

 別の角度から見ると、チュウヒの生息はTPPで危機に立たされている日本農業、特に大規模農地を生物多様性の観点から守るための旗印になるのではないか?

 それはさておき、この新しい生態系をどう評価すればよいのか?絶滅危惧種の保全という点以外にどんな評価軸があるのか?新しい生態系はすんなりなじむのか?それとも文化的な脈絡から見て違和感を生じるか?個人的にはチュウヒがいたらいいなとは思うが、今入ろうとしているのは未踏の世界なのかもしれない。


マヒワ現る

2010-11-20 22:21:25 | 浜寺公園の自然

 きょう11月20日の午前は浜寺公園自然の会の自然観察会、野鳥観察とカニ釣りに分かれて実施しました。野鳥観察コースではばら庭園で渡り鳥マヒワが出現。群れの大きさはおよそ100羽。立場が弱いらしく、スズメ、ムクドリを気遣いながら池に水を飲みに降りてきました。

20101120_2