普賢寺谷は京阪奈丘陵でも最も歴史のある谷といってもいいかもしれません。土地の豪族息長氏の本拠地だった場所で、そのゆかりの社寺もたくさんあります。
5月21日に普賢寺谷を歩きながら、農地のようすと鳥を見てきました。
JR同志社前を出発、普賢寺川に沿ってさかのぼります。普賢寺川沿いには大きな池はほとんどなく、水田への給水は主に川をせき止めて行われます。水路は開水路です。写真の右側に堰があります。まんなか下の水路を通じて田んぼに配水されます。なお、ほとんどの水田は田起しは済んだが水は張る前でした。
普賢寺谷の中間にはかつて灌漑水路を管理する水取司が住んでいたという水取という集落があります。ここはかなり大きい集落で小学校もあります。下の写真は水取の手前の水田でこのあたりではケリ、チドリ、カルガモ、オオヨシキリなども見られます。
水取からは鬼灯川を高船に向かいました。埋設パイプで配水されています。なお、この田んぼでは子連れのセグロセキレイがいました。以前冬場に来たときはケリもいました。
さらに上がり、高船手前の水田です。形が整いかなり新しい水田ですね。ケリはいません。
最後の写真は奈良最北部の棚田です。前の写真とはあきらかに感じが違います。こちらも水は張る前でした。田んぼと言っても一律ではなく、鳥から見ると違いがあります。こんどは田植え後に見に来たいと思います。