石津川本川に設置された魚道で調査が行われるとのことで、8月31日、見に行ってきました。場所はJR津久野駅に近い場所なのでどなたでも見に行けます。四手湯井堰と呼ばれる取水堰の端っこに設置されました。ここは跳ね上げ式の取水堰で、現在は使われていませんが、堰板は水平位置でストップしていて、水は滝のように落ちています。魚道の設置された場所は堰板が落とされています。
魚道に近付くにはロープを伝って急坂を降ります。たいへんです。
魚道のふちにそって網がはられています。
網の最上部には筒型のトラップがありここに魚が追い込まれる構造になっています。
魚道の反対側には取水口があります。
取水口には金属製のふたがあり、閉じられています。また、水面よりやや高く、堰板を完全に跳ね上げた状態でないと水は入らないようです。
さて、トラップに入った魚の確認です。います!います!
先端を開いて魚を取り出します。
魚ではボラの子が最も多く、あとモツゴ、タモロコ、テナガエビ、モクズガニが入っていました。
周辺の川の中の魚(魚道の上下)も並行して調べられます。採取は投網で行います。ボラがたくさんいました。魚道でつかまったものよりやや大きいようです。魚道をつたってボラが入り込んで育っていることがわかりました。
今回の網は最近入手されたもので、今年のアユの遡上時期には間に合いませんでしたので来年が楽しみです。ボラの子は乗り越えてきたわけですから、アユも乗り越えられないことはないでしょう。
帰りふだんサギをあまり見ないところでサギが群れているのを見ました。一度捕まったあとの魚は普段と違う行動をするのでしょうか。