自然のまま 気の向くまま・・・

田んぼの虫や 畑の生きもの。
 いのち って みんなつながってるんだなぁ・・・

シンポジウム 2

2010年03月20日 | のうぎょう
昨日消えてしまったシンポジウムの内容を、わたしなりに簡単にまとめてみました。
長いので、携帯で見ている方にはお勧めできません


      永続性環境保全型農業シンポジウムin黒石

           「 未来の子供達のために 」  ~SEPA2010~

   




主催者挨拶 (財)青森地域社会研究所理事長 加福 善貞
歓迎の言葉  黒石市長 鳴海 広道

基調講演  (株)木村興農社代表取締役 木村秋則
          「 自然栽培が目指す環境保全型農業 」

 私の家族が、私を支え、「リンゴの木」が頑張ったから、やっとリンゴが実ってくれたんです。
 畑へ行くと「ありがとう」と感謝せずにはいられません。

 ここ最近、何か、今、日本に大きな渦が出来ている感じがします。
 何か、目に見えないけど、日本が今変わろうとしているのではないでしょうか?

 警視庁の方とお話する機会がありました。その方は、近年の若者の暴走には、とても人間とは
 思えない行動が見られる。食べ物と犯罪と心のお話をしてくれました。
 葬儀屋さんの方も、今の死体には死臭がないし、家族や身内よりも私達と過ごす時間の方が
 多いんです。毎日食べているものが、こういう風に人間を変えてきたんじゃないか?という
 お話もされていました。
 
 食べる物の大切さ、必要性を考えず、農家に光を当てていない。それが日本なんです。
 
 ここにお集まりのみなさんの中には、すでに自然栽培を実施している方も見受けられます。
 どうか、その地域の指導者として、働いて欲しいなと思っております。100%というマニュアル
 は、ありません。答えのない世界ですから、失敗もあるでしょう。失敗を恐れることなく、みんなで
 取り組んでほしいと思います。みんなが、手を取り合っていく時期なんだと思います。新しい
 農業を、世界へ発信していこうではありませんか。

 アルゼンチンに伝わるハチドリの話があります。山火事の時、小さい鳥が水を1滴1滴かけていました。
 動物みんなから笑われていたけれど、ハチドリはこう言ったんです。
 「 今 やるべきことを しているだけなんだ 今 しなければならないことをしているんだ 」と。

 不可能といわれたことに挑戦していきましょう。前へ一歩出て、新しい世界と農業社会を作って
 いくのが、私の夢です。全国つつうらうらから、笑い声が聞こえるような次世代農業を今から
 やっていこうじゃありませんか?それが、私のリンゴの木への恩返しだと思っています。

パネルディスカッション①
「 自然栽培の現状と課題 」

〔 パネラー 〕
        佐野 輝夫 (弘前大学農学生命科学部教授)

        池田 衛  (JA加美よつば 代表理事組合長)

JA加美よつばでは、木村さんの自然栽培の実践をやってきましたが、各地で自然栽培をやり始める人が
増えているようです。何も使わなくても良いなどと言われていますが、実際はいろんな虫などと調和して
行くことが必要なので、一定の幅を決めていただきたく、認定そのものをやって欲しいと思います。
他の自然栽培をする人達との、出会いの場を作って欲しい。生産者は、つらい2年間があるということを
理解して、サポートしていただけたらと思います。
自然栽培で一番嬉しかったことは、藁を活用したことで、おじいちゃんやおばあちゃんが協力してくれて
集落全体が変わりつつあることです。子ども達の通学路の除雪だとか、幼稚園を招いて「塩水選」の実習
など本当の明るい未来が見えてきたことです。喜びの賀の「加」、人・農の「美」、幸運の「よつば」で
これからも、頑張っていきたいと思います。


        福島 徹  (㈱福島屋 代表取締役)

私どもは、スーパーを通して自然栽培を見てきたんですが、加工品が良い結果をうんできてます。
昔に戻って食べ物を真剣に考えようという人が増えています。3度の食事の些細な時間を楽しんで
ください、とお客様に伝えています。そうなると素材って大事だよね、と言って「おふくろの味」が
見直されてきたりしています。工夫とコミュニケーションが大切だと思います。
木村さんとは、長い付き合いですが、木村さんのリンゴもジュースも飲んでいませんし、ほとんど連絡も
とれない・・・でもそれでもみんなそういうもんだという感じになっていて、それが木村さんの個性なんだな
と思っています。

        木村 秋則 (㈱木村興農社 代表取締役)

        熊田 浩生 (㈱木村興農社 主任研究員)

〔 コーディネーター 〕
        高山 貢  ((財)青森地域社会研究所専務理事)



パネルディスカッション ②

「 私たちにとっての自然栽培 」~栽培の現場から~

〔 パネラー 〕 
        福士 英雄 (青森県 農事組合法人羽白開発会長理事 コメ生産)

コメ・野菜・ソバを作っています。作物ってこんなに力があるのかな、と素晴らしい発見があります。
ちょっとの工夫すれば出来るんだな、と思いました。誰にも買える価格で安全な作物を食べさせて
あげたい・・・と感じました。

        成田 陽一 (青森県 野菜生産)

農業は長い目で見ていかなければなりませんが、5~6年やっていくと、だんだんいいものがとれてきます。
出来るだけ色とりどりの野菜をそろうようにして、オーナー会員に野菜セットとしてお届けしています。
マックスゲルソン食事療法というのも、やっています。

        佐々木 正幸(岩手県 コメ生産)

遠野自然研究会ということで、木村さんの農法で作っています。
人の口に入るものは、土から生まれてくるんだと思い、いい土を作れば、いものが出来ると考えました。
EM農法、光合成細菌、カブトエビ農法など、いろんなことをやってみてましたが、木村さんと
出会い、今は自然栽培をでコメを使っています。コメ作りの悩みは雑草だと思いますが、雑草がなければ
良いという考え方を変えなければならないのではないか?と思い始めています。

        長沼 太一 (宮城県 コメ生産)

これからの自然栽培の販売方法に対して、いかに正しく伝えるかとか、認証制度のことなどが課題だと
思います。やはり、農業は技術ではなく気持ちだと思います。「自分さえ良ければいい」という考え方では
自然栽培はやっていけないと思う。いろんな人に提供しているんだという心構えが必要ではないかと思います。

〔 コーディネーター 〕 

        伊達 弘恭 (㈱ネイチャーズ 代表取締役)

結びの言葉 遠野市長 本田 敏秋





他にも会場から、現状を伝える声が聞かれました。
すえまつ議員(ごめんなさい、議員には無知なものでTVタックルに出演してるとか・・・)が
応援に来ていましたし、ビデオ出演で武田鉄矢さんのメッセージを伝えていました。
いろんな著名人が、木村さんを慕っているんだということを伝えたかったんだろうな、と思いました。


その後、山崎シェフを迎えてのレセプションがあり、お祭りのようでした。


わたしの記憶とメモ書きをたどってまとめると、こんな感じになります。

やはりこれからは、人と人の繋がりを大切にして、自分自身を見つめなおしていく時期にきたのでは

ないのかなぁ・・・と感じました。

奇跡のリンゴをうんだ木村さんを崇拝しても、自然栽培が上手くいくんじゃないということを

このイベントで気づかされました。木村さんは講演で言ってましたよね。私じゃなくて、支えてくれた

家族やリンゴの木が頑張ったんだって。ひとりで頑張っていたんだと思っていたけど、実際はいろんな

支えがあって、ひとりじゃなかったんだってことを悟ったんでしょうね。

生きているものも、そうじゃないものも、すべて「ひとつ」ではなりたたない。

宇宙も、なにひとつかけても成り立たないんですよね。だから、あなたは「ひとり」じゃない。

歩いてきた「 軌跡 」が「 奇跡 」 なんです。みんな貴重なもので出来ているんですね。

「ありがとう」って漢字では「有難う」で、有ることが難しいっていうことなんだと、いのちの電話の石川さん

が言っていました。すべての人がVIPなんだって。いろんな出来事が重なって、あなたという人が

いるんだよって、講演してました。すべてが有難い。奇跡の連続なんですよね~。ここにフォーカスして

生活できるようになりたいなぁって思います。長文読んでくれてありがとうございました


コメント (5)
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