おまけの人生・・・

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カポーティ

2006-10-27 20:30:33 | 外国映画
『 カポーティ 』

 ベストセラー小説「ティファニーで朝食を」で人気作家となったカポーティは、新聞に掲載された殺人事件の小さな記事を見つける。
興味を覚えた彼は拘留中の犯人と接触、自分と似た境遇に育った彼と心を通わせてゆく。

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06/10/26 【 ○ 】
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 素の彼は一体どんな人んだろう?と思わせるくらい、フィリップ・シーモア・ホフマンの怪演振りでした。
『M:i:Ⅲ』で見せた役柄とは打って変わって全然正反対のようなキャラクターとそれに伴う喋り伊方や声音には驚きでした。
キャラクターは俳優なんだからどのようにでも演じ分けができるだろうけど、声音をあそこまで変えられるとは・・・凄いです!
アカデミー賞主演男優賞を取るのも頷けるような気がしました。

カポーティが実在の人物で、『ティファニーで朝食を』をの作者だとは、この作品を知るまで知りませんでした。
そして、『冷血』とは一体どんな作品なのか・・・?
ちょっと読んでみたい気がします。

彼の喋り方や仕草がちょっと変ってるな~とは思いましたが、ゲイだったとは・・・?
他の人のレビューを読むまでは気付かなかった。

一歩間違えれば狂気に近いような執拗さで殺人犯と接触し、殺人犯と“友達”となり、“信頼”を得るが、果たしてその“友情”は本物だったのだろうか・・・?
殺人犯と自分の中に同類のようなものがあることを感じた彼は「同じ家で生活をしていて君は裏口から出て、僕は表から出て行った」ととても分かりやすい表現をしていた。

最後を書き上げるまでに4年の差月を費やさなければならなかったその訳は・・・?
どこまでが本音でどこまでがたてまえだったのか?
『冷血』を書き上げた後は二度と本を最後まで完成させることはなかったカポーティは酒に溺れアルコール中毒で亡くなったと言う晩年だった。
殺人犯と知り合い彼と心を通わせ、『冷血』を執筆したことによる苦悩がもたらした結果だったのだろうか・・・?