東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

ハイキングの定義

2016-10-14 00:35:56 | ノルウェー山暮らし fjellgård
ノルウェー語で頻出の熟語に

går på tur

というのがあります

これは
「散歩」から「ハイキング」までをカバーすると理解しているのですが

そもそも
わたしがイメージする「散歩」は
クロックスで30分くらいぶらりぶらりする犬の散歩

わたしがイメージする「ハイキング」は
あくまで息を切らさない程度のなだらかな森の小径を
スニーカーで数時間くらいゆっくり歩いて
「あー、やっぱり自然はいいねー」と深呼吸

そして
「おにぎり、外で食べるとおいしいねー」とアクティブな休日を満喫

てな感じです

そこには「登山」とは一線を画した気軽さがあって
ハイカットの登山靴や登山用スティックや
平地では不要の防寒グッズなどは登場しません

ところが…

どうやらこの散歩およびハイキングに関するわたしのゆるーいイメージは
グレードネイチャー大国のそれとはマッチしないということに
最近気づきました

たとえば70代の義父母
går på tur といって出かけた先から電話がかかってきて
「いま山頂にいるけど見える〜?」
とのたまいます



望遠鏡で見ると双眼鏡でこっちを見ている義父と
コーヒーか何かを飲んでいる義母の姿がクッキリ
(写真はクッキリ撮れなかったのですが左寄りの小さな2つの突起がそうです)



ちなみに山の高さは約1200m
それハイキングじゃないでしょ
もう完全に登山でしょ
近所を散歩するのと同じ表現(går på tur) じゃ済まないでしょ?
と思うんですけれど…

どうやらノルウェー人にとって日帰り程度の山登り(fjelltur)は
ヘルメットやザイルなどの道具を使うような本格的なもの(fjellklatring)でない限り
散歩の延長、すなわちハイキングに含まれるようです



義父母、本格的な登山用具も持ってそうでこわい…



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