東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

2度目のお預かり

2019-09-27 18:17:41 | ノルウェーの動物 dyr
森へコケモモ摘みに出かけて歩いていると
ベルの音が聞こえてきました
ん? 近いな

音のする方へ歩いて行くと



羊農家さんが日々探している居残り組の羊たち
これはぜひ sankefelle (羊を集める時に使う羊トラップ) に連れて行きたい

でもどうやって…
手伝ってくれる牧羊犬もいないし…



ムシャムシャと草を食べている羊に話しかけつつ
進んでいって欲しい方角の逆にそっと回り込みます
(彼らはなぜか人の前を歩きたがる)

少しずつ距離をつめて行くと
離れようとしてわたしがいるのとは逆の方へ歩みを進める母羊
丸々とした2頭の子羊も従順に後を追います
ヨシヨシ、その調子

なんとか3頭を sankefelle まで連れて行くことに成功したものの
しばらく柵の周りをうろついた後で

「ここはなんだかイヤな予感がするからはいらナイ」

と確固とした足取りで離れ始めた母羊
つづく子羊2頭

えーそんなー
ここまできたのに惜しい

でもですね
羊たちが進む先にはわが家があります
うちの周りはぐるっと柵に囲われていて
つい先日も子羊を1頭農家さんが来るまで閉じ込めておいたのでした

急いで家にいる相方に電話
2人で両方向から囲い込めば
羊をうちの柵内に誘導することも可能なのでは…



うちの柵のゲートからほんの10mくらいのところで
行く手に相方がいるのをみてハタと立ち止まる羊たち

だるまさんがころんだをやっているかのように少しずつ少しずつ
すこーしづつ両側から間を狭めていって…

とうとう母羊は
わたしのいる方向と相方の立っている方向を諦めて
大きく開いているゲートの方へと歩いて行きました

やったー



中に入るとそこは
禁じられた(いつも外から眺めていては入ることのできなかった)未知のエリア
長く伸びた草がたくさんあるので
ものすごい勢いで食事を始めました

すぐに農家さんに連絡すると翌朝引き取りに来るとのこと
またもや一晩お預かりです
しかも今回は3頭でうち1頭は巨体のおかあさん
これは後のフン拾いが半端ないな…



でもそんな不便さよりも
窓の外をウロウロする羊たちが可愛くて
何より農家さんに喜んでもらえたし万々歳です



家の中に興味津々のおかあさん



口から草が一本出てますよ…

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