東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

サーミを思う

2021-02-09 22:45:03 | ノルウェー Norge
去る2月6日はサーミの日でした
SNSやメディアでいろいろと目にして
ふーん、そうなのか、と思い
相方に「今日は何の日か知ってる?」と聞くと知らないという答え

夜にはテレビの国営放送チャンネルで
「千と千尋の神隠し」をやっていたので見ようと思ったら
なんとサーミ語吹き替え
(それがサーミ語だと分かったのは相方です)

ふたたび相方に「サーミ語、ちょっとはわかるの?」と尋ねると
「ぜんぜん」だそう


(字幕はノルウェー語)

サーミ語はノルウェー語と並んでこの国の公用語ですが
ノルウェー人にとってスウェーデン語よりデンマーク語より遠いようです

日本にもアイヌという北方の先住民族があるよと相方に話すと

「アイヌ…なんだかすごくサーミ語っぽい響き」

と言っていました
へえー!ビックリ


(サーミのナイフの切手)

わたしが住んでいる場所には
そう遠くない昔トナカイとサーミがいたのですが

義父が少年の頃に鎌で負った
治る気配がなく命を落としかねない大怪我を
不思議な手当で快方に向かわせてくれたのはそのサーミ人だったのだとか

他にも
サーミ人は濃霧の中でも
決して方向を失わず道に迷わないと聞いたこともあります

ちょっと気になるサーミの知恵
もしわたしがいま文化人類学を学んでいる学生だったら
卒論のテーマにしたいくらい


(1917年2月6日のトロンハイムでのサーミ議会100周年記念切手)

かれこれ10年以上前になりますが
フィンランドの北部を旅行したときに訪れたトナカイ牧場に
ラップランド特有のテントがあったんですけれど
いま思えばあれ、サーミのテントだったのかな


(中で焚き火にあたらせてもらいました)

今もあの牧場で
たくさんのトナカイたちがのんびり暮らしているといいな


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