東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

森の事件現場

2023-05-12 20:36:57 | ノルウェー山暮らし fjellgård
職場のある町では
いまちょうど桜が咲いています



遠目には桜によく似たリンゴの花も
あちこちの個人宅の庭で満開です

標高650mの自宅周辺の雪もずいぶん溶けてきて
ルバーブが葉を広げ始めました



でも
ふもとと家を結ぶ山道を走っていると
まだまだ場所によっては雪がたっぷり



それでも増水しはじめた川を見るにつけ
上流でも雪解けがどんどん進んでいて
じきに山へ登れる日が来ると思うと
待ちきれない気持ちになります

そんな夏へと移り変わる山道の景色の中で
先日ひときわ目立つ着色スポットを発見


(夜の10時頃でもかなり明るい)

これは…
この春に生まれたばかりのシカの赤ちゃんが
肉食獣に捕まったのかなと思い
近づいて足あとを確かめてみることに

足あとがネコタイプで4本指なら襲ったのはガウペ
5本の鋭い爪跡があればヤルヴです


(左がガウペ、右がヤルヴ)

果たして犯人の残した足跡は…

なんと!
大きな鳥の足あと!


(比較するものを置き忘れましたがわたしの手形ほどもあります)

予想していた四つ足のプレデターではなく
この辺りで一番大きな鳥のイヌワシでした



そして捕まったのはウサギ…

たいていの肉食獣よりも早く走れるウサギですが
空からの攻撃にはかなわなかった様子

かわいそうにと思わずにはいられませんが
もちろんワシも子育ての季節にはたくさんの食糧が要ります

「ウサギはたくさんいるからだいじょうぶだよ」と
森全体の生態系を把握しているかのような発言をする相方

それにしても
朝、仕事へ向かうときに通った際にはこのような事件現場はなかったので
その日の日中に起きた出来事だと思うのですが
ほんの少量のウサギの毛のほかにはもう何も残っていませんでした

おそらくワシが持ち去ったのだろうというのが
相方ムツゴロウ氏の見立てです


(翼のあともあちこちに)

イヌワシは毎年2月頃からこの辺りにやってきて子育てをするので
悠々と風に乗っている姿はわりと頻繁に見かけるのですけれど
雪上の翼のあとは初めて見ました

新雪でもなく溶けかけているジャリジャリした雪の表面に
その翼で痕を残せる鳥なんて
ワシ以外にいないのでは…

少し前に散歩中に見たライチョウの歩いたあととは
また趣が異なるなあ



食べ物を探しながら歩き回る
ぷっくりしたライチョウの姿が目に浮かびます

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