東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

ノルウェー語のテキスト

2016-03-09 18:24:42 | ノルウェー語 norsk
授業料は無料だけど教科書は高い
そして
使う教科書は "På Vei"

という複数の共通した過去情報とはうらはらに

登校初日に手渡されたテキストは無料で
"Her bor vi" でした



あれあれ?
変わったの?
それともオスロ付近とは違うシステムなの?

そんなことより
昨年12月にスタートしてテキストの約3分の1まで進んでいる授業に
3月から途中参加して大丈夫なのか?

そんな不安をよそに
初日に初めて会ったとっても感じのいい先生から
「チャプター4まで家で自分で勉強してきてね」とニッコリ言い渡され
ごく普通に授業が始まったわけですが…

いざ授業が終わってみると
不思議なことにほとんど無理なく内容についていけました

これって多分
すごく上手な先生なんだと思います

ちなみにわたしのノルウェー語の知識は
日本にいるときに読んだ以下の2冊程度

「ノルウェー語のしくみ」
「ニューエクスプレス ノルウェー語」
(どちらも青木順子さん著)

あと旅行用の「旅の指さし会話帳 ノルウェー」も持っていますが
これは語学習得用というよりは便利帳的なものです


ところで
新しくもらた教科書に登場するキャラクター紹介をちらっと見たら



コンゴ 2人 (ノルウェー人を除くと全体の4割)
アフガニスタン 2人 (同じく4割)
ポーランド 1人 (2割)
ノルウェー 1人

最初はなんだか
国籍が偏りすぎな気がしたのですが…

わたしが参加したクラス12人の顔ぶれを見たら

アフリカ 3人 (25%)
シリア 5人 (42%)
ポーランド 2人 (17%)
タイ・日本 各1人 (各8%)

けっこういい線いってる…



ノートや鉛筆、消しゴムまで支給されるという点は
前情報と同じでした



予想していたのと違っていたのは
授業は英語で進められるわけではないという点

英語を話さない人がたくさんいるからというより
そもそもノルウェー語で行われるのが普通みたいです

この初級用の教科書はA1向けでチャプター12まで
その次に同じシリーズのA2向けが待っている様子



ウェブサイトもあるので自宅学習も十分可能
自宅にパソコンがなくても
学校や図書館でなら無料で使えます

田舎の学校だと思ってあなどっていたら
中は意外と広くて教室もたくさんあって
全体的にちょっとびっくりしました

でも
他の何よりも驚きだったのは
9時から11時半(途中休憩あり)の正味2時間半足らずの学習時間を
「3時間」と数えるという事実
(移民の義務は600時間なので何ヶ月かかるか計算したくて先生に確認した)

家に帰って相方に報告したところ
「45分は1時間と数えるから合ってる」
とあっさり言われました

そうなんだ

まあ
きっちり2時間15分と数えられるより早く終わるから都合はいいけど
なんか釈然としないなあ…






手続のまとめ

2016-03-08 07:27:16 | 移住手続 immigration
ノルウェーに到着してからの事務手続きについて
大使館やUDIや外務省など公的機関のホームページで調べたり
先住者の方々のブログに助けてもらったりして
ほぼとどこおりなく進めてこられました

地域や担当者によって違うこともあるようですが
わたしの住む田舎での流れはだいたい以下でした
(2016年1月入国)

①入国後1週間以内に地元の警察署へ行って「住民カード」申請→1週間で郵送
・パスポートとUDIからの居住許可を示す手紙を提示
・その場で写真撮影・指紋登録・デジタル署名
・事前アポ必要

②地元の交通課で免許証の仮登録(即日~3ヶ月間日本の免許証で運転可)
・パスポートと運転免許証提示
・在ノルウェー日本大使館で取得した「運転免許抜粋証明」提示
・UDIからの住居許可を示す手紙(住民カードがまだ届いていなかったから)提示
※急がない場合は直接④でいいと思います

①のカードが届いたら次は

③指定の税務署へ行ってID番号申請→3週間で郵送
・パスポート・住民カード提示
・UDIからの居住許可を示す手紙提示
※相方と一緒に行ったら相方もID提示を求められました

この③の到着を待ってからでないとできないのが

④運転免許証の取得(日本の免許証からノルウェーの免許証へ移行)
⑤郵便局に住所登録
⑥銀行口座開設
⑦語学学校(600時間義務)
⑧公的なインターネットサービスAltinnへの登録
⑨電子ポストの登録
⑩姓を配偶者と同じに変える(結婚で戸籍上の姓を変えていない場合)

などです

あとはAltinnであれもこれもできてしまうらしいので
わたしのように田舎に住む者にとっては
ここまで来てようやくひと段落

もうこの後はいちいち
役所のある遠い町まで出かけていかなくてもいい(はず)

ただそのかわりといいますか
①から④までは
UDIからの手紙に明確な指示があったり
在ノルウェー日本大使館のホームページに詳しく書いてあったりで
必要な情報がわりと簡単に手に入りましたが

その他は
税務署で案内書みたいなものを渡されて
「あとはこのウェブサイトへ行ってまずはPINコードを請求して」
と言われたのみ



特にこと語学学校に関しては
「地域の該当部署にコンタクトを取ってください」
程度の記載しか見当たらなくて
学校の場所のリストやスケジュールの詳細などは
ウェブでもうまく調べられませんでした

結局わたしの場合は
市役所の受付へ行って聞いてみたのですが
担当者の名前と電話番号を書いたメモを渡されただけで
その場では何もわからず

その番号に電話したら
「じゃあいついつから来てください、手ブラでいいから」
と言われ
その3日後から学校へ通うことに

情報がないものだからなんとなく日本的なイメージで
まずは所定の場所で申し込みをして
説明を受けたりテキストを購入したり
カリキュラムや年間スケジュールなどの用紙をもらって
いつから授業を受けるかについて決めて…というように
段取りがあると思っていたわけです

まさか3日後に来いと言われるとは…
河口湖町のカルチャースクールよりゆるい…

話がそれましたが
最後に⑩姓の変更について

わたしたちはまず日本で結婚してからノルウェーに届けたのですが
わたしの日本での戸籍上の名前は変えていません
パスポートにはカッコ付きで相方の姓を記載しましたが
ICチップには反映されていないわけです

そんなわけで
上記の住民カードもID番号も日本の姓名でしか登録できません
(とわたしの地域の税務署の担当者には言われました)

でも免許証や郵便局の住所登録には相方の姓をつけておきたいので
税務署にそのことについて問合せをしたところ
Altinnから「氏名変更」の申請ができるとのこと
日本の姓はミドルネームにして残すこともできます

ここまで済んだら
次は1年後のビザ更新まで
もうあまり面倒な手続きはないと思うので
ひたすら学校がんばります


アンチ・アンチエイジング

2016-03-04 13:15:57 | ノルウェー山暮らし fjellgård
もともとスキンケアにはあまり熱心ではなかったのですが
こっちに引越してくる半年くらい前から
肌断食というのを試してみたら
これがけっこう良くて

おかげで今すごーくラクです

断食というとなんとなくストイックな感じがしますけれど
要は石けんで洗顔する以外何もしないということなので
究極の手抜き法
わたしにピッタリ


(ダヴは相方のです)

とはいえ
アトピー体質もあって合成洗剤は使いたくないし
天然精油以外の香料も嫌いで気分が悪くなるので
なるべく純粋な石けんだけを使う生活自体が
わたしにとっては顔だけでなく全身のスキンケアともいえます

そんなわけで
石けんシャンプーや洗濯用粉石けんなど
相方情報によると地元ではまず入手困難と思われる生活必需品は
是非日本から最低でも半年分は持って行きたい!

それに加えて
海外で買えない愛用の化粧水やクリームなども荷物に入れることを考えたら
なんだかすごく面倒くさくなって

ちょうどそんな時に「肌断食」という
なんとも都合のいい情報を得たので
すぐに始めて今に至るというわけです

実際のところ
ここではお化粧しても見てくれるのは鹿くらいしかいなので
いちおう一式持ってきた化粧道具は
まだ一度も使っていません

雪の日にスノーモービルとかATVとかで出かけると
お化粧とかね…
落ちちゃうしね…

それ以前にニットキャップとネックウォーマーで
顔のほとんどを覆っちゃうから
ファンデーションや口紅なんかつけてたら付いちゃうしね…

都会だったらまた少し違うんだと思いますが
このあたりはファームが多いせいもあってか
女性でもお化粧していない人が多いです
(車で町へ通勤している人はお化粧してるかも)

みなさんあまりにナチュラルで
年相応の肌年齢に全く臆する様子がなくて
加えてここまで大自然に囲まれて暮らしていると

アンチエイジングとかホワイトニングとかって何だっけ?
と遠い目になってしまいます

幸いなことに
アジア人の肌質は相対的に少しばかりキメが細かいのか
ノー手入れでガッサガサのアラフィフのわたしの肌でも
ここではどうやらたいそう良さげに映るようで
儲けた気持ちにもなりますが

怖いのは日本に一時帰国した時ですかね…

ツーリストマーク

2016-03-02 19:01:01 | ノルウェー山暮らし fjellgård
家の周りには自然以外何もないのですが
旅行者向けのハイキングコースみたいなものが近くを通っているため
あちこちに目印があります



岩や木に
赤いペンキで T の文字という
手作り感あふれるすごくシンプルなものですけれど



森の中
道でないような道を歩いているときには
見つけるとすごくホッとする印です

あーよかった
迷ってない…
ちゃんとコースを歩いている

っていう安心感



道が不安なときには
可愛らしいウサギの足跡よりも



このツーリストマークを見つけた時の方が
数倍嬉しい

たまに案内板もあります



歩き疲れたら寝っころがって休憩も可
静かなので自分の心音がバクバク聞こえます



あっ!民家が見える!
と思っても…



そこまでたどり着くには
谷まで下って川を越えてまた相当登らないといけないので
かなりハードなコースと言えます

ちなみにこのコースが通る谷には4つの川が流れ込んでいて
その地名は「川が出会う場所」という意味だそうです

なんだかインディアンの名前みたい

ノルウェー語はBGM

2016-03-01 23:23:19 | ノルウェー語 norsk
移住手続きがスローペースながらも着々と進んでいて
3週間くらいで届くと言われたID番号も本当に3週間で届きました

すぐにホームページにアクセスしてID番号を入力して
PINコードを請求
これもまた1週間で郵送

余談ですが
わたしたちが住んでいる家はすごくへんぴな場所にあるので
郵便物の配達はありません
そのかわり村の私書箱を無料で使えます

下界へ降りて私書箱を確認するのがだいたい週に1回
公的機関からの郵便物には切手が貼っていなくて消印もないので
郵送にかかった正確な日数を知るすべはありません
あしからず



封筒、再利用できそう…

ともかく
IDが届いてしまったからには
とうとう語学学校の申し込みをしなくては

ノルウェー在住の若い日本人(ほぼ女性)のブログを読んだりしていると
みんなすごく熱心にちゃんと勉強していて感心のあまりのけぞりそうになります
そして自分が同じように意欲的に頑張れる気がぜんぜんしません

もちろんノルウェー語を理解できないと生活の上で不便だし
仕事に就くのも難しいだろうから
ちゃんとやらないといけないのはわかっているんですけど

でも
会う人会う人(相方の友人や親戚のノルウェー人)から
「ノルウェー語は?学校はいつから?家でノルウェー語で話してる?」
とか言われ続けると
なんかやる前からややうんざりしてきて…

ノルウェー語って妙に抑揚が大きくて
よく言えばメロディアスといいますか

テレビから流れてくるノルウェー語も
なにやらBGMじみています

でもそんな眠くなりそうなBGMのなかでも
しばしば聞こえてくる「カサイ」「サラ・タカナシ」は
この時期だけかもしれませんけど
すごーくいい響き!



学校かー
55歳以上だったら免除なのになー
アラフィフも免除にしてもらいたいわ…

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