―北朝鮮はなぜ、衛星を打ち上げてはいけないの。
衛星を打ち上げるロケットは、弾頭を載せて兵器として使われれば、弾道ミサイルになる。このため、ロケットとミサイルの開発は表裏一体なんだ。北朝鮮は長距離弾道ミサイルの発射実験を繰り返してきたため、国連安全保障理事会の制裁決議で、弾道ミサイルの開発や、弾道ミサイルの技術を使った飛行体の発射を禁じられている。
2012年12月、北朝鮮はやはり人工衛星の打ち上げ名目で3段式のロケット「銀河3号」を発射した。だけど、構造は長距離弾道ミサイル「テポドン2号」と似ていて、1段目のエンジンは、中距離弾道ミサイル「ノドン」のエンジンを束ねたものだった。

北朝鮮、ミサイル燃料注入か 米「数日内にも発射準備」
米ジョンズ・ホプキンス大の北朝鮮研究グループ「38ノース」によると、1日に撮影された弾道ミサイル発射台(中央右)周辺では、人や車両の動きが活発になっていた=エアバス・ディフェンス・アンド・スペース/38ノース提供
衛星打ち上げ名目で事実上の弾道ミサイル発射予告をしている北朝鮮が、すでにミサイルへの燃料注入を始めたとみられることが4日わかった。米国防当局者が朝日新聞に明らかにした。「早ければ数日内に発射準備が整う」としており、北朝鮮が設定した発射予告期間初日の8日から間を置かずに発射される可能性がある。
国防当局者によると事実上の弾道ミサイルへの燃料注入の動きが見られたのは、北朝鮮北西部、平安北道(ピョンアンブクト)・東倉里(トンチャンリ)の発射場。現地時間の4日以降、屋根のある鉄道施設や作業用の白い幕で覆われたミサイル発射台、燃料庫がある場所で、人や機材の動きが活発になった。米国は地表にある大きさ30センチ程度の物体も解析できる軍事偵察衛星などを使って北朝鮮の動きを監視しており、すでに燃料の注入が始まったと判断した。
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中国の北への今までの支援も何も効果無し、そろそろ考え方を変えるにしても時、既に遅し、甘やかしたツケが...。