

フラッシオーバ発生停電事故の交流負荷開閉器(LBS)を交流耐圧試験10,350V.10分間で絶縁耐力を見る。

同、直流耐圧試験25kV.10分間印加してみる。

25kV印加なので漏れ電流はガタガタだが、電圧の変化は無いのでOKだろう。
(tanδ値は3.18の計算結果)

青はDC25kV印加で特に変化無し、赤は漏洩電流グラフ。
△
LBSの上部絶縁バリアの焼損の大きさ跡を見ると左側のT相→S相→R相の順にスパークした事が判る。その時、終業時のメンテで低圧側の400V.160kW電動機、2台同時起動の可逆インチングをしており、約10倍以上の電流が流れていたと推測される。設備も10年経過している事もありパワーヒューズも電流ストレスで劣化、耐えられず中途半端に溶断、2相運転になり急激に電流が増加して過熱、相間スパークとなりOC.OCH継電器動作し真空遮断器が遮断したものの様だ...LBSの耐電圧は60kVだがアテにならない現実なのか。