原油価格下落要因のひとつには、新興国…おもに中国、また、欧州の景気低迷によって、
世界的に石油の需要が緩むとの思惑が出てきたことにあります。
さらにそれを大きく上回る要因として、アメリカにおけるシェールガスまたはシェールオイルの開発が進み、世界最大の石油消費国であるアメリカが、一転して生産国となったからです。すでにアメリカではエネルギーを自給できる見通しとなっています。
現在、アメリカは1日に約900万バレルの原油を純輸入しています。
これは全世界の原油産出量の約10%を占めており、つまりは、近い将来これだけの量がだぶつくわけです。
そりゃ、市場原理が働いて原油価格が大幅下落するのも当然ですね。
ちなみに少し前まではシェールガスやシェールオイルは採掘にコストがかかり1バレル50~80ドル前後が損益分岐点(要するに儲けが出る分かれ目)だと言われています。
ところが、最近では技術も進歩しており一部の生産者は1バレル40ドル以下のコストで生産できる可能性があるとされています。
コストに関しては採掘する岩盤の形状などにもよるため、一概に40ドル以下でできるとは
言い難いですが、いずれはさらなる技術進歩によって採掘コストの削減は難しくはないかもしれません。
さて、アメリカによるシェールガスまたはシェールオイルの開発によって市場原理が働き、原油価格が下落しているのはわかりましたが現役バリバリの産油国は、どのような対策をしているのでしょうか?
本来なら、サウジアラビアなどの中東産油国は、原油価格が下落すれば減産で対応していたのですが今回は生産量を減らしていません。また、2014年11月に開かれたOPECの総会でも、減産を見送りました。
サウジやOPECなどの対応も、原油価格の下落をひと押しした原因でもあります。
その背景には減産しても価格が上がらず、石油収入だけが減るという最悪の事態を避けたいことや今後最大のライバルとなりえるアメリカのシェールに対応して価格勝負に出ているとの見方もあります。
原油価格の方が低ければコストのかかるシェールは採算が取れず潰れる可能性もあるからです。産油国VSアメリカ。この構図は今後さらに深刻化していくのは明白です。
アメリカのシェールコストが仮に1バレル40ドル程度が普通となれば原油価格も1バレル40ドルまで下がって初めて、同じ土俵となるのかもしれません。
ただし、サウジなどの経済基盤に余裕のある産油国は原油価格が下落しても耐えられる余地がありますがベネズエラやナイジェリアなどの新興産油国は深刻な財政悪化が懸念されています。

☆
また、ガソリン価格が下がった...ローリーの重油も以前より、かなり下がっているのか。これで米国などには、まともに戦う事など到底無理となる中国の現実、シーレーンを封鎖すれば原油タンカー通れない、戦前と同じ構図となり恐るべし産油国のアメリカ。
日本も国内で騒いでいる輩も米国の傘が無いとすぶ濡れ、余りにもお花畑感覚の勘違いノーテンキが多い様だ。
世界的に石油の需要が緩むとの思惑が出てきたことにあります。
さらにそれを大きく上回る要因として、アメリカにおけるシェールガスまたはシェールオイルの開発が進み、世界最大の石油消費国であるアメリカが、一転して生産国となったからです。すでにアメリカではエネルギーを自給できる見通しとなっています。
現在、アメリカは1日に約900万バレルの原油を純輸入しています。
これは全世界の原油産出量の約10%を占めており、つまりは、近い将来これだけの量がだぶつくわけです。
そりゃ、市場原理が働いて原油価格が大幅下落するのも当然ですね。
ちなみに少し前まではシェールガスやシェールオイルは採掘にコストがかかり1バレル50~80ドル前後が損益分岐点(要するに儲けが出る分かれ目)だと言われています。
ところが、最近では技術も進歩しており一部の生産者は1バレル40ドル以下のコストで生産できる可能性があるとされています。
コストに関しては採掘する岩盤の形状などにもよるため、一概に40ドル以下でできるとは
言い難いですが、いずれはさらなる技術進歩によって採掘コストの削減は難しくはないかもしれません。
さて、アメリカによるシェールガスまたはシェールオイルの開発によって市場原理が働き、原油価格が下落しているのはわかりましたが現役バリバリの産油国は、どのような対策をしているのでしょうか?
本来なら、サウジアラビアなどの中東産油国は、原油価格が下落すれば減産で対応していたのですが今回は生産量を減らしていません。また、2014年11月に開かれたOPECの総会でも、減産を見送りました。
サウジやOPECなどの対応も、原油価格の下落をひと押しした原因でもあります。
その背景には減産しても価格が上がらず、石油収入だけが減るという最悪の事態を避けたいことや今後最大のライバルとなりえるアメリカのシェールに対応して価格勝負に出ているとの見方もあります。
原油価格の方が低ければコストのかかるシェールは採算が取れず潰れる可能性もあるからです。産油国VSアメリカ。この構図は今後さらに深刻化していくのは明白です。
アメリカのシェールコストが仮に1バレル40ドル程度が普通となれば原油価格も1バレル40ドルまで下がって初めて、同じ土俵となるのかもしれません。
ただし、サウジなどの経済基盤に余裕のある産油国は原油価格が下落しても耐えられる余地がありますがベネズエラやナイジェリアなどの新興産油国は深刻な財政悪化が懸念されています。

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また、ガソリン価格が下がった...ローリーの重油も以前より、かなり下がっているのか。これで米国などには、まともに戦う事など到底無理となる中国の現実、シーレーンを封鎖すれば原油タンカー通れない、戦前と同じ構図となり恐るべし産油国のアメリカ。
日本も国内で騒いでいる輩も米国の傘が無いとすぶ濡れ、余りにもお花畑感覚の勘違いノーテンキが多い様だ。