eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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帯電圧Vと乾式変圧器のモールド表面の電圧計算

2022年05月25日 | eつれづれ

電路、機器の帯電圧(例として乾式変圧器)、12,000Vの場合、PASの時限0.2秒では感電保護目的では無いので

危険な状態となる事が推測される。

これを見ると車を降りた時にパチンと指先より飛ぶ時の対地電圧は5、000V以上である事が判る。

これも人間に帯電した静電容量のなせる技?だ。

上の乾式変圧器の静電容量0.00117μFを入力(人の静電容量は余りにも小さいので無視)。

感電電流は1.4mAとなるが位相角θは90で全てがIc(対地静電容量成分電流)となる。

電流は少ないが電圧が高いこともあり、相当な電撃が走ることが理解出来る。

 

これは以前、ネットにあった熊の感電昇天画像。

これで判る事は感電した場合、筋肉硬直が人間手首を例にすれば必ず指は掴む方向になるので絶対、自分では

離す事は出来なくなる。熊も放れられず顎の筋肉が硬直して落下出来なくなる良い事故例だ。

教訓:電線を触る場合、掴んではならず手の平で無く、甲で触れる事...電気ヤのプロは、しないと思うが...まずは検電器で印加電圧確認。

 

富士電機(株)の乾式変圧器だがモールド外枠に素手で触るバカも居ないと思うが、当然、検電器で印加電圧確認するとピーピーと鳴動する。

通常の油入変圧器と比較すると自然空冷冷却なのでバカでかい...最大のメリットは油不使用なので火災のリスクが少ないか。

これで300だったか、500kVAだったか忘れた。

 

 

 


変圧器の10,350V.10分間印加、交流耐圧試験報告書纏め

2022年05月24日 | eつれづれ

 

交流耐圧試験データロガーグラフの一次側励磁電流他、二次側充電電流、10,350V.10分間印加電圧グラフの3ch採取している。

 

試験データを元に二次側充電電流mA値より変圧器の静電容量を算出してみる。

Ic(対地静電容量成分電流)だけなので位相角は90である。Igr(対地抵抗分電流)は4GΩ(高圧絶縁抵抗測定)流れない事が判る。

低濃度PCB含有変圧器の搬出作業。

左が新規の150kVA動力変圧器。

 

新規変圧器の搬入作業。

電工による接続完了して全て確認の上、受電完了。

今回の変圧器にはU-V-W、u-v-w等の記載が何故か無いので手書き...赤-白-赤の高圧側がPAS以降、逆相にて供給されている...

これは今さら、分岐キュービクル、柱上変圧器等もあり変えられない...これは以前から逆相で送られているのは判っていた。

高圧側の相キャップ色と低圧側のキャップ色が同じとなる。補足で加筆UPしたがブログアクセスしているユーザーも疑問持たなければNG、本物の

技術者では無いぞ!!。

教訓:停電前には必ず低圧側の検相を確認し復電に於いても再度確認する事。

 


低濃度PCB含有変圧器の調査は、まず製造年から把握する

2022年05月24日 | eつれづれ

低濃度PCB含有変圧器の交換作業中だがタイミングよく(財)関西電気保安協会の会報が配達なった。

低濃度PCB含有変圧器の判定なれば新規変圧器購入費、交換工事、廃棄処分費など事業所の負担も大きい。

行政は幾ら金かかがトント関係しない...法律だけか。新型コロナウイルス関連で補助受けている所などに、気の毒で進言されない現実。

 

 


低濃度PCB含有変圧器の撤去前に新規変圧器2台の交流耐圧試験実施

2022年05月24日 | eつれづれ

動力変圧器150kVA+動力変圧器30kVAの10,350V.10分間印加の交流耐圧試験を実施。

高圧側の渡りはデスコン棒などで絶縁を確保する。

検電器で印加電圧確認する。

(株)双興電機製作所OCR-50CK+TVD-1000K+耐圧トランス+データロガー等を使用する。

実務研修を兼ねて交流耐圧試験風景...電源はインバータ発電機9Aを使用した。

一次側励磁電流。

データロガー値の一次側励磁電流値。

天候もギリギリで雨降らず、無事終了したが午後からは晴となって来た。終了後は低濃度PCB含有変圧器の撤去、新変圧器の入替作業となる。