10m長さのCV3芯、高圧ケーブルに20A流した時に誘起電圧は8.7mV
となった。
OCR試験器より20A流してテスターで確認してみる。
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≒(近傍一致)でも出ればGoodなのだが...。
10m長さのCV3芯、高圧ケーブルに20A流した時に誘起電圧は8.7mV
となった。
OCR試験器より20A流してテスターで確認してみる。
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≒(近傍一致)でも出ればGoodなのだが...。
上は誘導リアクタンスのエクセルセル内、計算式。
高圧ケーブルに電流が流れていると接地端に誘起電圧が発生する。
ケーブル長さは固定値mなので変化するものは負荷電流による...つまり常に誘起電圧は変動していることになる。
負荷、電圧と電流の変化は、高圧ケーブルが持っている静電容量を介してIc(対地静電容量成分電流)も常に変化してくる。
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高圧ケーブル遮へい層(銅テープ)より接地線をEA接地しているヶ所をクランプリーカー等で月次点検にて測定しても、常に変化しているものに対して高圧ケーブル地絡事故発生の予兆など発見出来ない...これで判る程度なら既にPASが動作している。
それより、高圧ケーブル近辺に近づく事の方が安全管理のリスクがある...なにも、そこまでする保安管理でも無い。
(公益)東管協2024.04掲載、事故例1掲載での記事をみてUP。
補足:下記のイラストは昔のクランプリーカー測定云々の記事を探したもの抜粋。
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高圧ケーブルの接地線をクランプリーカーで測定して予防保全、事前に高圧ケーブルの状態を把握する触れ込み...Ic(対地静電容量成分電流)に気づけば意味の無いウソ800と判る(常に負荷電流によって変化している)。殆どはPASのGR検知、動作に任せる他無し。
それより接近して危険、保安管理など、そこまでする必要もなし、命あっての人生の様だが、ベテランの慣れで怖くなくなり感電事故をおこすのが常。
二次電流引外し方式の過電流継電器...今は余程古い受電盤にしか無い代物。
トリップ接点bに付箋紙を挟み、接触不良状態にする。
電流計でも電流ループを確認する。
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実機を使い、可能な限りのテーマをあげて検証した。
この例のポイントは
1.この状態では電流計は振れない...負荷電流小さいと判らず。
2.限時(3A)、瞬時(20A)、時限レバー(2S)タップ位置は関係なくなる。
3.真空遮断器トリップコイル電流2.5A程度、変流器(CT)に流れていると動作する。継電器3Aは高圧側で12Aで50%以上の負荷となる。
4.当然、付箋紙を外すと電流計は指示する。
5.3A以上となると継電器振動音発生する。
6.電流タップ栓の緩み、接触不良は変流器(CT)開放と同じ状態で継電器は動作しない。この電流タップ変更は継電器内に予備栓1個付属しているので、A変更時は、まず予備タップを入れて変流器(CT)開放ならない様にしてから既存タップを抜く...これは化石お年寄り、ベテラン?保安管理者しか判らない現実。CTT端子タイプも短絡バー個々に2つ無いとNG。
7.その他...諸々確認した。
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b接点の接触不良は経年劣化でリレー機構のバネ緩み他、継電器周囲の環境は...粉塵、油煙他、そして一番考えられるのが定期点検で過電流継電器試験した時に、瞬時試験、限時700%試験等で毎年、何回も大電流で試験を行ったため、切れた瞬間の接点に生じるアークで接点が摩耗、荒れた...。
真空遮断器、PAS、NFB他でも電流が流れているものを切るのは難しい、以下にアークを抑止するかがカギとなって来る。
50ms以下を考えると大きな過電流を流しても意味が無いことが判る。
INS20A整定にして30A流した場合150%程度でも問題無し...要するに継電器動作すれば良いアバウトな試験。
高圧ケーブルCVT38sq。導体の露出、鉛筆削り。
高圧ケーブルCV38sq。シース引き出しが見える。
銅テープに接地金具を3本ともパチンと挟み込む。
地絡事故等には、この銅テープを経由してシース線より接地している大地へ漏洩電流が流れる事になる。
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高圧ケーブル端末処理もプレハブキットなので、説明書を読みながら誰でも簡単に出来る様になった。
導電テープを剥かないで施工した素人電気やも居たが...耐圧試験時は直ぐ接地線へ流れるので電圧上昇できず悩んだが端末の施工ミスで、やり直し高圧ケーブル張替となった。
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まだMOドライブ装置もあったので、取りあえずUSBとグーグルドライブ(クラウド)にコピーした。
今では話にならない位の容量だ。もうGB.TBの時代となった。