ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

届かぬ夢より、届いた夢

2010年05月10日 | 人として思うこと
昨日のブログで”夢”の話を書いた。
私の”夢”は叶っていると…。
”夢”と言うより、20年くらい前に、将来、私は、もしかしてこういう風になっていてたりして…とイメージしていた自分に、今、なっていると言うことだけど…。

もっとでっかい夢…トーナメントで優勝すること…なんて夢を描いたことも、そりゃ、正直に言えば、もちろん有ったけれど、こちらの方の夢は、いくら、そういう風になれた自分を想像しようと思っても、なかなか、想像できなくて、また、その夢の方も、私には近付いてきてくれなかった(笑)。

でも、宝塚ゴルフ倶楽部に所属させて頂いている頃に、私、もしかして、こちらの夢(トーナメントに出たい夢)を追ってしまえば、大学時代に”お遊び”でゴルフをしていたこと、他の趣味にも興じていたこと、大学時代に出逢った友人達との旅行などの楽しい想い出、証券会社に就職したこと、そこで私なりに頑張ったこと、それらを全て後悔してしまうことになりそうだと思った。
その当時、トーナメントで活躍なさっていた先輩プロ達は、私が過ごした大学、社会人の頃を過ごさずに、その期間をゴルフ一筋に打ち込んでおられた方々ばかり。
その方々を見ていると、私もトーナメントで活躍できるプロを目指すなら、高校でソフトボールを引退した直後から、もっと真剣にゴルフに打ち込めば良かったと、そう思いそうだった。
だけど、そう思ってしまえば、大学時代の自分、社会人になってからの自分を、自分で否定してしまうことになる。
その時代は、その時代なりに、楽しかったし、一生懸命だったし、充実していた。
なのに、その時代の自分を自分で否定してはいけない、その時代を悔やみたくないと思った。

ゴルフのプロを目指すなら、廻り道だったと思える自分の歩いて来た道を肯定しようと思えば、また、プロを目指してみたいと思った自分の気持ちをも肯定しようと思えば、私のたどり着くところは、必然的に”ここ”だった。

研修生時代に一時期、クラブが振れないくらいの怪我(故障)をしてしまったが、その怪我も、私にとっては転機となった。
その怪我をしたことによって、「こっちの道(ティーチングプロ)も有るよ、こっちの道も面白そうだよ」と、目には見えない誰かに導かれ、”ここ”まで来たような気がする。

”ここ”まで来るまでには、確かに、辛いことも有った。
なんで、こんなことしてるんだろう?、私って、バカじゃないかと思ったことも有った。
でも、自分で望んで、自分の我儘を押し通して、この道を選んだんだから…。
弱音は吐けない、誰にも文句は言えないんだ…。
引き返したくても、引き返したくない…。
そんな風に思って、歯を食いしばった時期も有ったから。
もう諦めよう、もうダメだと、本当に泣いてしまったことが、一度や二度では無かったから。
そんなことも乗り越えて来たから。

…だから、余計に、この場所が、私の夢だったんだと、私に思わせているような気がする。

「私は、自分の夢を叶えました」なんて言えば、自惚れてるか、自慢しているみたいだけど…。
自分の夢は叶っていると思う方が、明るく、嬉しくなれるなら、叶っていると思っていた方が良いと思う。
夢って、理想。
理想なんて、いくらでも高くなるから、追いかけて行くほどに、届かなくなるのも夢だと言える。
理想を低くすると言うわけじゃないけれど、届かなかった夢を思って暗く陰鬱になってしまうなら、届いた夢を嬉しく大事に抱きしめておいた方がいい。
こんな風に思う私って、やっぱり、ちょっと楽観的でしょうか?(笑)。

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