ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

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『おくりびと』を観た。観た?

2009年09月22日 | 読書 ・鑑賞・観劇録
昨夜テレビで、第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した『おくりびと』が放送されていた。
国内外合わせて61冠を受賞したこの映画。
アカデミー賞を受賞したことを知ってから、「どんな映画かな~?」と興味を持ちつつも、「でも、物語のテーマが”人の死”とか”人との別れ”だろうから、観たら辛過ぎて、絶対に泣いてしまいそうだから…」と、あえて、劇場には観に行かなかった。

でも、テレビで放送されるとなると…やっぱり、つい観てしまった。
そして、案の定、大泣きした(苦笑)。

この映画を劇場で、または、昨夜のテレビ放送でご覧になった方、いらっしゃいます?

主人公の本木雅弘さんは、納棺師。
死への旅立ちのお手伝いをする人。
オーケストラのチェロの奏者から、転職して、納棺師になった。
その納棺師を巡る、家族や友人の反対、周囲の人たちからの偏見。
それらを払拭して行く、主人公の納棺師としての誇り、また、その所作の美しさ。
元はチェロの奏者で、指先が器用に動かせる人だったから、その所作も、美しくできる人に成長できたのではないかと思わせたところも、物語の側面として面白いと思った。
主人公の奏でるチェロの音色も、映画の舞台となった山形の大自然の風景に、よく馴染んでいて、観ていて、目と耳が心地良かった。

死は新たな旅立ち。
新たな旅立ちに際して、美しく送り出してあげようとする家族の愛。
ある意味、死によって支えられているとも言える”生”。
親子の切っても切れぬ縁。
子に対する親の思い。
親に対する子の思い。
夫婦同士の愛情や、お互いに対する信頼。
人間同士の心の通った触れ合い。
一人の人間の、職業人としての成長。

観ていて、考えさせられることは深くて重かったが、同時に様々なテーマが幾重にも折り重なっていると思えた。

”死”から逃げずに、正面から向き合っている作品だったが、映像や音楽の美しさが、その主なるテーマの重さや暗さを和らげていると思えたし、笑えるところも有って、勿論、大泣きするところも有って、やはり「アカデミー賞を受賞しただけあって、良い映画だな」と思った。

ご覧になった皆さまは、いかがでしたでしょうか?

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