ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

退屈なほどの練習でも…

2009年09月24日 | ゴルフ理論…私の見解
気の利いた(?)秋の5連休も終わり、今期のレッスンも土曜日の補習と日曜日の通常レッスンを残すのみとなった。

今期は、色々な知識を詰め込みながらの練習ではなく、”ババンババンバンバン”の腕の振りを中心とした練習を毎回のように行って頂いた。
「何度も同じことを繰り返して、できるようになるまで」
「最初は、飛距離よりも方向性を重視して。ゴルフは、飛距離よりも方向性が大事です」
「スイングの基礎となる動きが、これ」
「基礎は大事。技術の蓄積も、基礎ができていてこそ」
「この基礎は、野球で言えばキャッチボール、テニスで言えばラリーを続けるようなもの。リラックスして”ババンババンバンバン”と腕を振れば、ボールがビューンと飛んで行くように」
「基礎にもレベルが有って、そのレベルが高くなるように」
「基礎を作り切ってしまわないと、そこから先の技術の蓄積も上手くいかなくなります」
「この基礎がしっかりしていないと、バンカーも出ません。つま先上がりから打つショットはフックするのが”普通”なのに、基礎となる動きが間違っていれば、フックするどころかスライスしてしまうことも有ります」
などと、今期行っている練習の重要性を訴えながら…。

今期は、はじまった当初から、たとえ「飽きた」と思われても、こればかり(基礎作り)をとにかく繰り返して練習して頂こう…ここができて来れば、絶対に”腕が上がった(上達した)”と実感して頂けるはずだから…と、私自身も、「今期は、トコトンこれ。このこと(ババンババンバンバンの腕の振りのこと)しか言わない」と決心していた。
レッスンは、ヘラヘラと冗談も言いながら行っているようでも、実は、試行錯誤の繰り返し。
「どうすれば、確実に上手くなったと実感して頂けるか?」が、私の課題。
(私から見て良いなと思うスイングでも、レッスンを受けて下さっている方にそれを実感して頂けないと、心理的な自信に繋がらない。自信が無いままラウンドしても、結果が伴いにくい。)
レッスンに通って頂いて、理論を説明することも大事。
だけど、結果に直結するのは、理論よりも実感。
アタマで覚えるより、身体に覚え込ませること。
だから、今期は、理論を多く説明し過ぎることなく、とにかく、実感をして頂けるようにと、毎回のように、同じことしか言わず、毎回のように、同じ身体の動きの練習を繰り返して頂いた。

毎回、同じことしか言わなければ、「何回来ても、同じ練習か…」と思われてしまう”危険性”も有ったと思う。
だから、「今期の練習で、ショットが良くなりました」「飛距離が伸びました」とか「今期の練習で、何かがつかめたように思います」などのご意見を聞くと、「良かった」と、内心では、かなりホッとした。
そして、「毎回、頑固に同じ練習を行って頂いた効果は、ある程度有ったみたいだな」と思えた。

「手打ちは良くなくて、ボディーターンでのスイングが良い」と、いつの頃からか、言われるようになった。
そのため、腕の振りより、ボディーターンの方に意識が向き過ぎている人が多くないだろうか?
ボディーターンは腕の振りにパワーを加える時に必要なものであって、基礎的な腕の振り方が出来ていない、あるいは分かっていないままでは、どんなにパワフルなボディーターンも、まさに空回りする。
だからこそ、腕の振り方に重点を置いた練習が、先ず大事。
ボディーターンをさほど使わない、バンカーショットやアプローチショットも、この腕の振り方を徹底練習することによって、上手くいくようになるはず。

”ババンババンバンバン”と、軽~く腕を振ったら、ビューンとボールが真っ直ぐに飛ぶようになったと、実感して頂ければ、それから先、スイングに迷うことも少なくなるはず。
ラウンド中の一発のミスショットが、大きな自信喪失や不安要素にはならないはず。
(ミスショットは誰でも打つ)
ラウンド中も自分のスイングを心配するより、このホールをどう攻略するかのコースマネージメントに意識が向くようになる。
そうすれば、ゴルフが、ラウンドすることが、本当に楽しくなる…と思う。

全ては、この基礎を作り上げてしまうことから、はじまる。
この基礎に”磨き”をかけて行こうとすることによって、技術も高まる。

退屈なほど、同じ練習の繰り返しでも、この練習が発揮してくれる効果を信じて…。
同じ動きが、毎週出来るかどうかを確かめて頂きつつ、良い感じでボールが飛んだスイングを繰り返すことができるかどうかに重点を置いて頂きつつ、これからも、やはり、この基礎練習(キソレン)を、飽きずに、積極的に繰り返して頂ければと思います。

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