20歳代も後半になってから、ゴルフ場の研修生になりたいと言った私に、父は、「ゴルフ?やっぱり、お前には、それなのか?」と、苦渋に満ちた表情で言った。
母は、父が許すなら仕方がないとあきらめたのか「身体に気をつけて…」とくらいしか言わなかった。
「結婚して、子供を産んで、良妻賢母に…」と、内心では願っていたはずであろう両親は、本当は、猛反対したかったと思う。
だけど、「それがお前の望む道ならば、仕方がない」との親心で、研修生になることを許してくれた。
結局、三重県の『鈴鹿の森カントリークラブ』で1年、兵庫県の『宝塚ゴルフ倶楽部』で2年弱の、合計3年間が、研修生として人生の一時期を過ごした期間となった。
そして、この3年間の経験が、ティーチングプロを職業にする下地となった。
プロゴルファーに固執して、しつこくプロテストにチャレンジしなかったのは、怪我をしてしまったことが、ひとつの理由。
(この怪我をした頃の話は、ホームページhttp://www.aamgolf.comのプロフィール内の『ティーチングプロになるまで』に掲載しておりますので、よろしければご覧下さい)
そして、もうひとつは、研修生になるまでのことを後悔したくないと思ったから。
高校時代までは部活でソフトボールをしていたが、大学に入学してからと就職している間は、いわゆる”スポーツ選手”じゃなかった。
当然、その間に、体力も筋力も落ちていた。
研修生として働き、研修生として研修生らしい練習を積んで行くには、体力的にもきつい部分が有った。
研修生になったはじめの頃は、スポーツ選手としてのブランクを埋める、体力作りからやり直さなければならなかった。
「もっと早くに決心して、研修生になれば良かった」
「(スポーツ選手としての伸び盛りであろう)20歳前後のころに、もっと頑張って練習しておけば良かった」
研修生になって、日々練習していると、時々、そんなことも思うようになった。
また、研修生になってみて、周囲にいたプロゴルファーの人たちを見てみると、大学時代にゴルフ部で、毎日、部活としてゴルフの練習をしていた人。
高校を卒業してすぐに、ゴルフ場に研修生やキャディーとして就職し、それからずっとゴルフ一筋で頑張っていた人。
そんな人たちばかりだった。
私は、大学時代は、ゴルフ部でも何でもなく、バッティングセンターに行く代わりに、練習場に行ってボールを打っていたくらいだった。
プロゴルファーを憧れの職業とも思わず、ゴルフばかりに熱中していた訳でもなかった。
証券会社に就職することも、自分で決めたことだった。
高校を卒業してから、ずっとゴルフをしてきた人たちが、プロゴルファーになっている。
だからと言って、私は、自分の過ごして来た大学時代と、就職してからの3年半を後悔しているだろうか?
答えは、NO(ノー)だった。
高校を卒業して、すぐにプロゴルファーを目指した人と、ゴルフは趣味として7年半もの期間を過ごしてきた私。
この差を埋めようと思えば、プロテスト合格まで、「あと1年」「もう1年」と、頑張らなければいけないように思った。
「あと1年」「もう1年」を繰り返していれば、そのうちに、この7年半のことを後悔してしまう日が来るかもしれない。
自分の7年半を後悔したくないと思うと同時に、プロゴルファーには、いつまでも固執するべきではないと思えた。
プロになってツアーで活躍したいと思う意志も、少し弱かったかもしれない。
研修生になって3年。
途中、体力的な無理がたたったのか、怪我もしてしまった。
研修生となれば、給料なんてすずめの涙。これ以上、親にも心配や迷惑をかけたくない。
研修生として3年頑張れた。
このことは、『井の中の蛙、大海を知らず』で、あのまま、プロの助手としてアルバイトしながらゴルフをして、「プロになれたかもしれないなぁ」なんて思いを心のどこかで残しながら過ごしているよりは、”大海”を知る良い経験になった。
「あと1年」「もう1年」と石にかじりついて頑張って、仮にプロになれたとしても、プロゴルファーは、なっただけでは職業にならない。
そんなことも分かった。
「年齢的にも、もうすぐ30歳の大台に乗る。このあたりが潮時なんだろうな」と思った。
そして、研修生時代に色々とお世話になった方に、ゴルフ場を辞めるご挨拶に行った。
その席で、ゴルフ関係のお仕事をなさっていたその方に、図々しくも辞めてからの就職先のことについても、ご相談をさせて頂いた。
母は、父が許すなら仕方がないとあきらめたのか「身体に気をつけて…」とくらいしか言わなかった。
「結婚して、子供を産んで、良妻賢母に…」と、内心では願っていたはずであろう両親は、本当は、猛反対したかったと思う。
だけど、「それがお前の望む道ならば、仕方がない」との親心で、研修生になることを許してくれた。
結局、三重県の『鈴鹿の森カントリークラブ』で1年、兵庫県の『宝塚ゴルフ倶楽部』で2年弱の、合計3年間が、研修生として人生の一時期を過ごした期間となった。
そして、この3年間の経験が、ティーチングプロを職業にする下地となった。
プロゴルファーに固執して、しつこくプロテストにチャレンジしなかったのは、怪我をしてしまったことが、ひとつの理由。
(この怪我をした頃の話は、ホームページhttp://www.aamgolf.comのプロフィール内の『ティーチングプロになるまで』に掲載しておりますので、よろしければご覧下さい)
そして、もうひとつは、研修生になるまでのことを後悔したくないと思ったから。
高校時代までは部活でソフトボールをしていたが、大学に入学してからと就職している間は、いわゆる”スポーツ選手”じゃなかった。
当然、その間に、体力も筋力も落ちていた。
研修生として働き、研修生として研修生らしい練習を積んで行くには、体力的にもきつい部分が有った。
研修生になったはじめの頃は、スポーツ選手としてのブランクを埋める、体力作りからやり直さなければならなかった。
「もっと早くに決心して、研修生になれば良かった」
「(スポーツ選手としての伸び盛りであろう)20歳前後のころに、もっと頑張って練習しておけば良かった」
研修生になって、日々練習していると、時々、そんなことも思うようになった。
また、研修生になってみて、周囲にいたプロゴルファーの人たちを見てみると、大学時代にゴルフ部で、毎日、部活としてゴルフの練習をしていた人。
高校を卒業してすぐに、ゴルフ場に研修生やキャディーとして就職し、それからずっとゴルフ一筋で頑張っていた人。
そんな人たちばかりだった。
私は、大学時代は、ゴルフ部でも何でもなく、バッティングセンターに行く代わりに、練習場に行ってボールを打っていたくらいだった。
プロゴルファーを憧れの職業とも思わず、ゴルフばかりに熱中していた訳でもなかった。
証券会社に就職することも、自分で決めたことだった。
高校を卒業してから、ずっとゴルフをしてきた人たちが、プロゴルファーになっている。
だからと言って、私は、自分の過ごして来た大学時代と、就職してからの3年半を後悔しているだろうか?
答えは、NO(ノー)だった。
高校を卒業して、すぐにプロゴルファーを目指した人と、ゴルフは趣味として7年半もの期間を過ごしてきた私。
この差を埋めようと思えば、プロテスト合格まで、「あと1年」「もう1年」と、頑張らなければいけないように思った。
「あと1年」「もう1年」を繰り返していれば、そのうちに、この7年半のことを後悔してしまう日が来るかもしれない。
自分の7年半を後悔したくないと思うと同時に、プロゴルファーには、いつまでも固執するべきではないと思えた。
プロになってツアーで活躍したいと思う意志も、少し弱かったかもしれない。
研修生になって3年。
途中、体力的な無理がたたったのか、怪我もしてしまった。
研修生となれば、給料なんてすずめの涙。これ以上、親にも心配や迷惑をかけたくない。
研修生として3年頑張れた。
このことは、『井の中の蛙、大海を知らず』で、あのまま、プロの助手としてアルバイトしながらゴルフをして、「プロになれたかもしれないなぁ」なんて思いを心のどこかで残しながら過ごしているよりは、”大海”を知る良い経験になった。
「あと1年」「もう1年」と石にかじりついて頑張って、仮にプロになれたとしても、プロゴルファーは、なっただけでは職業にならない。
そんなことも分かった。
「年齢的にも、もうすぐ30歳の大台に乗る。このあたりが潮時なんだろうな」と思った。
そして、研修生時代に色々とお世話になった方に、ゴルフ場を辞めるご挨拶に行った。
その席で、ゴルフ関係のお仕事をなさっていたその方に、図々しくも辞めてからの就職先のことについても、ご相談をさせて頂いた。