ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

内的フィードバック

2010年04月25日 | ゴルフ理論…私の見解
フィードバックと言う言葉をご存知でしょうか?
「フィードバック」とは、実行した結果を「今のは良かった」「今のはここが悪かった」などと、それを知ること。
このフィードバックには、大きく”外的フィードバック”と”内的フィードバック”の2種類が有る。

レッスンの時間に、私が「今のスイングは、フォロースルーで左肘が外側に向いてしまいましたね」などと、皆さんにアドバイスをさせて頂くのは、”外的フィードバック”。
「今のは、インパクトの時にボールがフェースに当たった音が良かった」と、その音を聞いて、実行の結果が良かったかどうかを知ることも”外的フィードバック”。

それに対して、”内的フィードバック”は、実行した人(ショットを打った人)自身が感じることによって生じるフィードバック。
「身体の動きはどうだったか」「筋肉の動きはどうだったか」「フィニッシュでのバランスは良かったか」「ヘッドの重さがボールに伝わる感じが有ったかどうか」など、その人自身の感覚を通して、実行の結果を知ることが”内的フィードバック”。

現在レッスンで練習して頂いている、アドレス時の肩の硬直度を確かめることや、腕の力は抜くくらいのイメージでクラブを振るなどといった練習は、皆さん自身の、この”内的フィードバック”に頼るところが大きい。

この”内的フィードバック”は、クラブを振り慣れて来られている人ほど、そこから得られる情報を受信する能力が高い。

この内的フィードバックを受信する能力が神業くらいに高いと思えたのは、元巨人軍の桑田真澄投手。

桑田投手は、「1球たりとも同じボールを投げたことは無かった。1球1球は、全て違った」とおっしゃっていた、と、以前にどこかで聞いたことが有る(記憶は定かではないが…)。
それを聞いた時、「さすがに凄いな…。桑田投手は、自分の身体の動きを感知する能力が非常に高いピッチャーだったんだな」と思えた。
素人目で見れば、全く変わりの無いピッチングフォームで、安定した投球をされているように見えても、桑田投手は、自分の身体のわずかな、本当に微妙な動きの違いさえ感じ取り、内的フィードバックをした結果、「同じボールを投げたことは無い」という言葉になったんだろうなと思った。

レッスンにおいて、スイングの際の動き方そのものについては、出来るだけ単純に明確にと思っているが、皆さんの内的フィードバックに頼る、アドレス時の肩の硬直度を感じ取ることや、筋力の使い方については、桑田投手の「1球たりとも…」に通じるくらいの奥深さを堪能し、微妙な違いを感じ取って頂けていれば良いなと思う。

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