田中邦夫著の「漱石『明暗』の漢詩」を『明暗』を併読しなが読了した。かなり面白い!
次は『こゝろ』を読もうかなと思いつつ、翌日の出勤途上の日本橋COREDOで、ある碑を発見した。
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碑文を読めば
『江戸っ子漱石はロンドンを舞台にした作品にも日本橋を言挙したほどだ。青春小説「三四郎」、倫理探求の名作「こころ」には、ここの路地の寄席や料理屋が描かれている。
平成17年6月吉日 早稲田大学第十四代総長 奥島孝康識』とある。
なんという偶然。自転車だったので、危うく見逃すところだった。やっぱり『こゝろ』を読む運命にあるのだな~しかし周りの草をちょっとは刈っとけ。
と言う事で、大手町の紀伊国屋書店で『こゝろ』探していると、新潮社文庫の『こゝろ』は欠本状態。明暗や草枕、三四郎などはある。仕方がないので、岩波文庫の棚に移動する。ある~ご丁寧に書店員のコメントも入っている。出版から100年とある。ほーっ、第一次世界大戦勃発と一緒なのか。しかし、紀伊国屋書店のコメントの一部は明らかに間違いだ。『こゝろ』の初版は岩波茂雄の岩波書店が出版したのではない。なにあろう夏目漱石の自費出版なのだ。
まあ、それはどうでもいい。先天的に岩波は気に入らない、昔から。当然買わずじまいだ。さて『こゝろ』は何処で買おうか・・・