阿部ブログ

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東京メトロ最後の新規地下鉄、副都心線の複合円形シールド~単線シールド模型~

2014年08月24日 | 雑感
東京首都大学の世田谷キャンパスに、東京メトロ13号線(副都心線)のシールド実物大模型が展示されている。
このシールドは、東京メトロ第二工事事務所新宿詰所にあったものを副都心線の開通に伴い閉鎖される新宿詰所から東京首都大学(武蔵工業大学)に寄贈されたもの。そもそも何故このシールド模型が東京首都大学に寄贈されたのか?それは東京メトロ新宿工事事務所の西村聡所長が、武蔵工業大学の土木工学科(昭和50年)卒業者だから。
         

東京メトロ13号線(副都心線)は、東京メトロ最後の新規路線で2008年6月に和光市と渋谷間の20.2km、16駅で営業開始。副都心線開通までの経過。
 1983年 6月 池袋~営団成増(現、地下鉄成増)間が開通
 1985年 7月 運輸政策審議会答申第7号により終点が渋谷と決定
 1987年 8月 和光市~営団成増間が開通 東武東上線との直通運転開始
 1999年 1月 事業免許取得
 2000年 1月 運輸政策審議会答申第18号により渋谷で東急東横線との相互直通運転が決定
 2001年 5月 都市計画決定
 2001年 6月 工事着手
 2008年 6月 渋谷~池袋間開通

副都心線は、新しいシールド技術で建設された。一般的な地下トンネルのシールド機は、正円形が一般的。これは、正円が最も力学的に安定しているためだが、正円でトンネルを構築すると上下の利用しない部分も掘削するし、掘削量も多くなる。また不要部分はコンクリートで充填するなどコストも手間も掛かると言う課題があった。そこで副都心線では、複合円形断面のシールド法を採用することにした。副都心線のシールドには3種類あり、①単線シールド、②複線シールド、③複合シールド。東京首都大学にあるのは、単線シールドの模型。この単線シールドの本物は池袋-新宿三丁目間で見ることが出来る。単線シールドは外径6.6m。6分割されたセグメントで構成される。

■参考URL:
地下鉄13号線用の複合円形シールド機
新型セグメント継手を適用した地下鉄13号線シールド工事(Construction of Shield Tunnel with the One-Pass Segment-Joint on Subway Line No.13)』