阿部ブログ

日々思うこと

竹久夢二 港屋絵草紙店ゆかりの地

2017年07月23日 | 雑感
東京・八重洲にあるみずほ信託銀行本店ビルは、竹久夢二の港屋絵草紙店があった所。
永代通り沿いに記念碑が立っている。

   

待てど暮らせど来ぬ人を
宵待草のやるせなさ
今宵は月も出ぬそうな

  

行基菩薩作で天海僧正の持仏「延命地蔵尊」を祀る日本橋西河岸地蔵寺

2017年07月23日 | 雑感
東京・八重洲にみずほ信託銀行(元は安田信託銀行)ビルがあるが、その裏手に、行基菩薩作で、天海僧正の持仏である延命菩薩を祀る日本橋西河岸地蔵寺がある。このお寺は、見ての通りビルに囲まれてはいるが、霊験あらたかなお寺で知る人ぞ知るお寺。

  
         
「日本橋西河岸地蔵寺の沿革
当寺に安置してある地蔵菩薩は、人皇四十四代元正天皇(715-724)の御宇、諸国巡歴中の名僧行基菩薩が、衆生結縁のために暫く遠州四方城(静岡県引佐郡)に草案を構えた折に、地蔵菩薩の霊告を受け、自ら御丈二尺八寸の御尊像を彫刻したものと伝えられています。
この地蔵菩薩は、天海僧正の御持仏で、至心に祈願すれば日ならずして御利益を授かるところから、「日限地蔵尊」と呼ばれたことに延命祈願に霊験あらたかな事は古来より広く世に知られています。
亨保三年(1718年)九月、勝縁の地として西河岸に遷座し、今日まで二百数十年を数えます。建立の当寺は「正徳院」と呼ばれ、天皇直々に拝謁し奏上のできる格式の高い寺でありました。その後、明治維新の廃仏毀釈と大正十二年の関東大震災や戦災などによる多くの変遷を経て、今日に至っています。
なお、現在の堂宇は昭和五十二年四月新たに建て替えたものです。
昭和五十九年九月十四日
信徒一同」

霊験あらたかな延命地蔵寺だが、それはそうだ。行基菩薩の作による地蔵菩薩象は、縁あって天海僧正の持仏となったのだから。
                 

この延命地蔵寺には、中央区の説明盤がある。
読んでみると、当時の新派の俳優「花柳章太郎」が、泉鏡花原作「日本橋」のお千世の役を熱望し、劇と縁の深い西河岸地蔵堂に祈願した所、由来にある通り、日をおかずにお千世役に起用されたという。将に「日限地蔵尊」の名前の通りだ。
   

「大正4年3月、本郷座で泉鏡花原作「日本橋」初演のおり、当時21歳の無名であった新派の俳優、花柳章太郎は、お千世の役を熱望し、劇と縁の深い西河岸地蔵堂(昭和24年、日本橋西河岸地蔵寺教会となる)に祈願しました。「日本橋」は檜物町(現、日本橋3丁目、八重洲1丁目)の花街を舞台とした、いわゆる日本橋芸者の物語で、お千世は登場する芸妓のひとりでした。章太郎は、この劇でお千世役に起用されて好演し、これが出世役となりました。
ここに所蔵される「お千世の図額」は、2度目のお千世役である昭和13年の明治座上演の際に、章太郎が奉納したものです。この絵を描いた小村雪岱は、「日本橋」の本の装丁や挿絵も担当した日本画家で、図額には章太郎と鏡花の句も添えられています。この「お千世の図額」は、地域にもゆかりの深いものとして、中央区民有形文化財に登録されています。」
 

レバノンは、ヒズボラと同一化した〜イランの植民化が進みイスラエルと衝突する

2017年07月23日 | 雑感

「ヒズボラ」は,レバノン国内で合法政党として政治活動を行っているが、その影響力たるもの、政党の枠を超えレバノン国家中枢に確たる地位を獲得し、今やレバノン=ヒズボラと言える状況になっている。サウジアラビアは、ヒズボラとレバノンが実体的に融合している現実に直面し、また、ヒズボラの背後には、イランが控え革命防衛隊がヒズボラの戦力中枢を担っていることもあり、結果としてレバノン軍に対する30億ドル相当の支援を2016年に打ち切っている。この支援打ち切りは、レバノン=ヒズボラには痛かった。特にシリア領内における対IS戦で戦費を賄うのに流用していたが、これが無くなった…

勿論、イスラエルはヒズボライスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相は訪問中のブタペストでのハンガリー、チェコ、ポーランド、スロバキアの首相との会談で、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領の理解を得て、シリア国内でヒズブッラーの車列に対してこれまで数十回にわたって攻撃を行ったことを明かしている。ネタニヤフ首相は非公開の会談において、「我々はエジプトだけでなく、ゴラン高原でも国境を封鎖している…。奴らがヒズボラに武器を運び込もうとしているのを発見したら、直ちに攻撃する。攻撃はプーチン大統領に明かしており、数十回におよぶ」と述べてた。ネタニヤフ首相のこの発言は、たまたま議場内のマイクのスイッチがオンになっていたため、記者団などのに流れてしまった。この会話は、数分にわたり続いた。今、ネタニヤフはスキャンダルに塗れているが、ツキが落ちつつある。

いづれヒズボラは、レバノンを掌握し、イスラエルとの戦争に突入するだろう。

クルドとトルコ・イランの戦闘〜クルド悲願の自治なるか

2017年07月23日 | 雑感
対ISの戦闘においては、クルド部隊の活躍が目立っている。女性兵士の活動など、勇敢さと粘り強さは折り紙つきと言える。さて。9月にはイラクのクルド自治地域で投票が行われる。
トルコは、クルドの自治、更に独立などさらさら認める気はなく、軍事介入を行うため、国境地帯には機甲部隊や歩兵部隊を集結させている。既にクルドとトルコは厳しい緊張環境にあるのだ。トルコ軍はイラク領内のクルド軍PKKを空爆や砲撃している。両者積年の怨念が、また悲劇をもたらすだろう。
クルドの脅威は、トルコだけではない。クルド自治区はイラン国境にも面しており、両軍の小競り合いが惹起しているし、シリア領内でも両軍は衝突し、死傷者を出している。
選挙が近づくにつれて、トルコとイランのクルドに対する攻撃は激しくなるだろう。トルコ軍のイラク領内への侵攻も十分に考えられる。エルドランは躊躇しないだろう。
個人的には、クルド自治区の成立を歓迎する。