阿部ブログ

日々思うこと

脳機能の解析研究 「Brain Activity Map Project(脳行動マップ・プロジェクト)」 が始動する

2013年04月02日 | 日記
ヒト・ゲノム解析に次ぐ、ビッグプロジェクトがEUと米国で、相次いで始動する。

EUは、人間の脳の機能と仕組みを、可能なかぎり忠実にシミュレートする「Human Brain Project(HBP)」を始動させる。このプロジェクトには、今後3年半で5,400万ユーロ。10年間継続するこのプロジェクトへの投資は、総額約12億ユーロに達する。最終的には、2020年までに人間の脳をユーロ内のスーパーコンピューター・クラスターでシュミレートする。

「Human Brain Project」には、ユーロ圏の87の研究機関が参加する。EUは、「Human Brain Project」と同時に「Graphene」と言うプロジェクトも始動させる。このプロジェクトにも10億ユーロの資金を投入する。

EUと同じく米国も同様の人間脳プロジェクトを始動させる。

2月12日の一般教書演説においても言及された、脳機能の解析研究「Brain Activity Map Project (脳行動マップ・プロジェクト)」に次年度予算が計上される。予算額は3億ドルと推定されており、当該プロジェクトは10年計画であることから、総額は30億ドルを超えると思われる。

「Brain Activity Map Project」は、EUとは少々異なり統合失調症や自閉症など精神系にも関わる研究も対象で、この他アルツハイマー病やパーキンソン病などの病理解明も目標となっている。この「Brain Activity Map Project」は、ヒトゲノムプロジェクトに投入された38億ドルを大きく上回ると推測する向きもある。

なお、「脳行動マップ」プロジェクトは、科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy:OSTP)主導の下、国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)、国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects Agency:DARPA)、米国科学財団(NationalScience Foundation:NSF)などの連邦省庁及び、ハワード・ヒューズ医療研究所(Howard Hughes Medical Institute、メリーランド州チェビーチェイス)やアレン脳科学研究所(Allen Brain Science Foundation、ワシントン州シアトル)が参加する。

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