津波の被害を受けた宮城県石巻市雄勝町の小・中学生らが、硯の原材料になる地元特産の「雄勝石」を使って制作した壁画が、JR東京駅の丸の内地下南口改札横に設置されている。
同駅丸の内駅舎の屋根に同じ雄勝石のスレートが使われていることから、雄勝石を使った美術作品を制作している仙台市在住の斎藤玄昌實(げんしょうじつ)さんが「地元の子供たちに雄勝石で壁画を作ってもらい、復興のシンボルにしてはどうか」とJR東日本に提案し実現したもの。
壁画は縦約1・9メートル、横約2・5メートルで、20センチ四方の雄勝石のスレート108枚を組み合わせて作った。斎藤さんの原画に、地元の5小・中学校の児童・生徒150人がピンクや青など12色の絵の具で朝日に照らされた富士山の図柄を描き、復興への希望を表現していると言う。