「ヒズボラ」は,レバノン国内で合法政党として政治活動を行っているが、その影響力たるもの、政党の枠を超えレバノン国家中枢に確たる地位を獲得し、今やレバノン=ヒズボラと言える状況になっている。サウジアラビアは、ヒズボラとレバノンが実体的に融合している現実に直面し、また、ヒズボラの背後には、イランが控え革命防衛隊がヒズボラの戦力中枢を担っていることもあり、結果としてレバノン軍に対する30億ドル相当の支援を2016年に打ち切っている。この支援打ち切りは、レバノン=ヒズボラには痛かった。特にシリア領内における対IS戦で戦費を賄うのに流用していたが、これが無くなった…
勿論、イスラエルはヒズボライスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相は訪問中のブタペストでのハンガリー、チェコ、ポーランド、スロバキアの首相との会談で、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領の理解を得て、シリア国内でヒズブッラーの車列に対してこれまで数十回にわたって攻撃を行ったことを明かしている。ネタニヤフ首相は非公開の会談において、「我々はエジプトだけでなく、ゴラン高原でも国境を封鎖している…。奴らがヒズボラに武器を運び込もうとしているのを発見したら、直ちに攻撃する。攻撃はプーチン大統領に明かしており、数十回におよぶ」と述べてた。ネタニヤフ首相のこの発言は、たまたま議場内のマイクのスイッチがオンになっていたため、記者団などのに流れてしまった。この会話は、数分にわたり続いた。今、ネタニヤフはスキャンダルに塗れているが、ツキが落ちつつある。
いづれヒズボラは、レバノンを掌握し、イスラエルとの戦争に突入するだろう。