露出ってなんだ?イメージセンサーに入る光の量です。
シャッターを半押ししたときに、カメラに”1/250 5.6”とか表示されますか?
それがカメラが測光した”標準露出”です。
そのままシャッターを下まで押せばその値で撮影されます。
これが”全自動”あるいは”プログラム”と呼ばれるモードです。
詳しく言うと、シャッター速度が1/250秒、絞りがf5.6と言うことです。
標準露出とは。
専門的には反射率18%のグレーが中間の明るさ(0.7)になる明るさだそうです。
わかりますか?わからない?大丈夫、私もよくわかりません。
だったらこう言いましょう。
「ほとんどの人が、色が綺麗に出て明るさもちょうどいいと感じる値」
人には個人差がある?
いいえ、人間の体ってそんなに違わないんですよ。
とにかくカメラが「1/250 5.6で撮影するときれいだぞ!」と言っています。
どうしますか?
そもそも標準露出ってこれだけなの?
バケツに水を入れる作業にたとえましょう。
水が光です。そしてバケツにたまった水の量がセンサーに入る光の量です。
水道管の太さが絞りの大きさです。
蛇口をひねる時間がシャッター速度です。
カメラが「1/250 f5.6でちょうどいい」と言ってます。
だったら水を入れる時間を半分(1/500)にしたらどうでしょう?
水道管を倍の太さ(f4.0)にすればいいんですよね。
どちらも水の量は同じになります。
このように標準露出は「1/250 f5.6」だけでなく。
1/125 f8
1/60 f11
1/500 f4.0
1/1000 f2.8
など何種類もあるのです。
では、どの組み合わせを使っても同じ写真になるのか?
違います。
絞りを開けると・・・・ボケが大きくなります。
シャッター速度を遅くすると・・・手ぶれや被写体ぶれが出ます。
ですからその時の状態に合わせて変えなければなりません。
「絞りは自分で決めるから、それに合ったシャッター速度をお願い!」
というのを”絞り優先”(AV)、
「シャッター速度は自分で決めるから、それに合った絞りをお願い!」
というのを”シャッター優先”(TV)
と言っています。
だったら全自動は?
カメラが「こんなもんじゃね?」って決めてます。
カメラメーカーの人が聞いたら「そうじゃない!」って言いそうですけど、
実際は手ぶれしない程度のシャッター速度で撮影するようになってます。
それでも光が足りないときはストロボが光ったりします。
よくある「風景モード」だの「人物撮影モード」なんかは、この絞りと
シャッター速度などの組み合わせを変えたものなのです。