あべちゃんの写楽生活

撮ることが楽しいのか、楽しいから撮るのか

露出の話

2012年11月15日 23時32分29秒 | 写真

 

露出ってなんだ?イメージセンサーに入る光の量です。

シャッターを半押ししたときに、カメラに”1/250 5.6”とか表示されますか?

それがカメラが測光した”標準露出”です。

そのままシャッターを下まで押せばその値で撮影されます。

これが”全自動”あるいは”プログラム”と呼ばれるモードです。

詳しく言うと、シャッター速度が1/250秒、絞りがf5.6と言うことです。

 

標準露出とは。

 

専門的には反射率18%のグレーが中間の明るさ(0.7)になる明るさだそうです。

わかりますか?わからない?大丈夫、私もよくわかりません。

だったらこう言いましょう。

「ほとんどの人が、色が綺麗に出て明るさもちょうどいいと感じる値」

人には個人差がある?

いいえ、人間の体ってそんなに違わないんですよ。

とにかくカメラが「1/250 5.6で撮影するときれいだぞ!」と言っています。

どうしますか?

そもそも標準露出ってこれだけなの?

 

バケツに水を入れる作業にたとえましょう。

 

水が光です。そしてバケツにたまった水の量がセンサーに入る光の量です。

水道管の太さが絞りの大きさです。

蛇口をひねる時間がシャッター速度です。

 

カメラが「1/250 f5.6でちょうどいい」と言ってます。

だったら水を入れる時間を半分(1/500)にしたらどうでしょう?

水道管を倍の太さ(f4.0)にすればいいんですよね。

どちらも水の量は同じになります。

 

このように標準露出は「1/250 f5.6」だけでなく。

1/125     f8

1/60     f11

1/500   f4.0

1/1000   f2.8

など何種類もあるのです。

 

では、どの組み合わせを使っても同じ写真になるのか?

違います。

絞りを開けると・・・・ボケが大きくなります。

シャッター速度を遅くすると・・・手ぶれや被写体ぶれが出ます。

ですからその時の状態に合わせて変えなければなりません。

 

「絞りは自分で決めるから、それに合ったシャッター速度をお願い!」

というのを”絞り優先”(AV)、

「シャッター速度は自分で決めるから、それに合った絞りをお願い!」

というのを”シャッター優先”(TV)

と言っています。

だったら全自動は?

カメラが「こんなもんじゃね?」って決めてます。

カメラメーカーの人が聞いたら「そうじゃない!」って言いそうですけど、

実際は手ぶれしない程度のシャッター速度で撮影するようになってます。

それでも光が足りないときはストロボが光ったりします。

よくある「風景モード」だの「人物撮影モード」なんかは、この絞りと

シャッター速度などの組み合わせを変えたものなのです。