答えを最初に言いましょう。
いります。
財布に余裕があるときはぜひ1本はもっていたほうがいいです。
「でかいし、重いし、そんなに違いわかんないし・・・」
けっこうそういう人いますよね。
ここでは迷っている人、よく良さがわからない人のために説明します。
そもそも大口径とは、レンズの直径が大きいレンズのことで、
製造する時のコストが高くなるため高額になります。
レンズの直径が大きくなると、それだけ光を多く集めることができるため、
明るくなります。
明るいとは、開放絞りの数字がより小さいことです。
ちなみに人間の目はF1.0です。
この基準でレンズの明るさは規定されています。
「俺、そんなに明るくなくていいし・・・」
いいえ、そんな簡単なことではありません。
絞りは「ぼけ」に関係します。
絞りを開ければ開けるほど、ぼけが大きくなります。
ここ、重要ですよ。
「ぼけ」はどんなに写真の腕が上がってもテクニックで大きくできません。
ぼけを大きくしたければ明るい大口径レンズを使うしかないのです。
アイドルの写真集などでプロカメラマンが大口径レンズを使うのは、
女の子のみくっきり浮かび上がった感じになるのはもちろんなのですが、
アイドルはスケジュールがタイトなのでロケになかなか出かけられなくて、
近くの公園とかでグラビア撮影をすることがあるのです。
その時、周りの色々なものが映り込んじゃったらまずいんですよね。
そういう理由です。
メリットは「ぼけ」だけなのでしょうか。
いいえ、画質に大きな影響があります。
図を見て下さい。
開放F4のレンズと開放F2.8のレンズを1絞り絞った図が書いてあります。
どちらもF4ですから光の通る大きさは同じです。
F4の方はレンズいっぱい、F2.8の方は絞りがありますから、1回り小さい
部分を使っています。
言い換えれば、レンズの中心に近い部分を使っています。
ここも重要ですよ。
レンズは中心に行けば行くほど画質が良くなるのです。
言い換えれば、レンズの周辺はどうしても画質が落ちます。
いわゆる「収差」や「画像の流れ」「色のにじみ」が出てしまいます。
ですから同じF4の画像でも画質が違うのです。
高いレンズは特殊な玉を使っている
高額レンズはメーカーの看板になる商品ですので、各社最新技術を
投入したレンズを使用しています。
光の屈折が一定ではない非球面レンズ、異常低分散レンズ、特殊コーティング、
手振れ補正機能など。
金持ちでもない私がムリしてある程度のレンズを揃えているのは、
「これだけの機材でいい写真が撮れないのは、俺の腕が悪いからだ」
という風に自分に言い聞かせるためでもあります。
ぜったい、違いがわかるはずです。
ぜひ、ご検討を。