メルカリで品物を売った場合、送料込み(出品者負担)で「らくらくメルカリ便」を使った場合、
ヤマト運輸の宅急便コンパクトのサイズで350円かかる。
仮に「A」という品物と「B」という品物を別々に出品したとする。
それを同じ人が買うことがある。
「買う」ということは、出品者と同じ趣味の人が多いので、過去の出品者の
品物を検索して、根こそぎ買いまくる、ということが珍しくない。
そこで小さい品物なら「いっしょに発送してください」となるのだが、コンピューター
処理上、「A」と「B」それぞれに配送料が発生してしまうのだ。
仮に「A」=売値10,000円 送料=350円
「B」=売値10,000円 送料=350円
としよう。
メルカリを利用慣れしている人は、ポチる前にメッセージで、
「A、B両方買いますので、金額を訂正してどちらか削除してください」
と送ってくれる。
売る方は、「A=20,000円。Bを削除」という処理をする。
そうすれば、Aだけの送料しか発生しないのだ。
そして買う方は「A」を購入するわけだ。実際はA、B両方なんだけどね。
よく「○○様専用」と書いてあるのは、このような処理をして、他の人に
購入されないようにしているのだ。
しかし、やっかいなのは気分でポチポチしていて、たまたま同じ人が同じ人から
複数購入した場合だ。
ポチって(購入して)しまうと、出品者は後から値段・記事内容の訂正・削除が簡単にはできなくなるのだ。
「買ったときはそうではなかったんだが・・・」ということの防止。
一種の購入者保護だね。
そこで「いっしょに発送してもいいですか」とメッセージを送ることになる。
大概の場合、OKになるのだが、1個の荷物に複数の発送処理というやっかいな
処理をしなければならなくなるのだ。
なにがやっかいなのか?
それは「ヤマト運輸の営業所で送り状を発行」しないと、送りましたという処理ができないのだ。
送り状とは、荷物に貼る宛名とか書いてあるヤツね。
2個を同梱した場合、1通は品物に貼り付けるのでいいのだが、もう1通発行して
それを破棄しなければならないのだ。
不慣れなヤマト運輸のバイトにそれを説明するのが面倒くさい。
なにせ印刷された物は自分ではとれなくて、受付の奥のワークステーションで印刷され、
それをスタッフがとってくるからだ。
「なぜ、わざわざ印刷した物を破棄するのか」という説明をしなければならないんだね。
しかしそれをして、はじめて「品物を発送したので通知する」のボタンが有効になるのだ。
このボタンを押さないと、その後の「受け取り確認」「売上金口座振り込み処理」ができない。
大変重要な作業なのだ。
変なところでネットワークがつながっているので、こんなことになってしまう。
そのくせ、破棄した送り状は実際は配送していないのに(受付が端末入力してない)、
こちらで発送通知が押せれば、相手側で受け取り確認ボタンが押せるようになる。
ヤマト運輸がしっかりした会社なら、「送り状発行した品物がいつまでもそのままだぞ」と
大騒ぎになるはずだが、その様子もない(笑)。
送り状発行システムは単独で動作していて、実際の受け入れ端末とは連動していないのか。
実際、送り状を発行しても、マイ荷物(送った・受け取り荷物の追跡システム)には登録されないので、その可能性は大きい。
当然、送料は2個分とられるよ。
ヤマト運輸に直接払うのではなく、メルカリに払う(売上金からマイナスされる)わけだからね。
ちなみに、らくらくメルカリ便以外の通常の発送の場合、このようなことはない。
らくらくメルカリ便は「品物を保証する」ということも行っているので、送った・送らない、届いた・届かないと
いうようなことをシビアに監視しているのだ。
余談だが、メルカリは匿名配送できる。
住所氏名を知られずに(送る方・受け取る方両方)品物をやりとりできるのだ。
しかし、マイ荷物に登録して現在の状況を確認すると・・・
「○○県○○市○○営業所到着」と最寄りのヤマト運輸の営業所が表示されてしまうのだ(笑)。
まあ、それがわかったからって、どうにもならんのだが。
送料を相手負担から自分負担に変更しただけで、途端に売れ出す場合がある。
「たかが送料くらいで・・・」と思っていたのだが、着払いだと「らくらくメルカリ便」にできない。
匿名配送できるのはらくらくメルカリ便だけなのだ。
やっぱり、個人情報を気にする人がけっこういる、ってことだね。