黒磯駅(写真なし)
東京方面にいくには、今ほぼ100%新幹線を
利用するので、東北本線のこの駅は、本来
スルーで良いはずなのだが、けっこう思い出が
ある。
なぜ、福島県人の私が、この駅に記憶があるのか。
それは、当時の国鉄(現JR東日本)の変電所の都合
が関係していたのだ。
簡単に言えば、この駅で架線の変電所が変更に
なり、適応できない普通列車は「黒磯行き」に
なるのである。具体的には、ここより南は直流、
北は交流だ。
従って直流・交流専用電気機関車は通過できない。
子供の頃、これが不思議だった。
今は理由がわかるので、「なるほど」と思う。
今はわからないが、当時は上野行きの急行とかに
乗ると、この駅を通過するとき、一瞬車内灯が
消えた。
どちらの架線もない所を、惰性で走行するのだ。
当然、その間は電力が供給されないので、車内灯
が消えるのだ。
そして、新しい変電所からの架線につながって、
再び車内灯が点灯するのだ。
その間、約1~2秒。
テレビかなんかで見たが、線路の標識にもこの
区間には、「停車禁止」の標識が出ているらしい。
動力がないので、惰性で乗り切ってもらわなけれ
ばならないからだ。
それが、うっかり運転手がこの区間で停車して
しまい、自力走行できなくなり、牽引されること
になった事例がある、ということだ。
そしてこの駅の名物は・・・「釜めし」。
うん?釜めしは碓氷峠の横川駅の
「峠の釜めし」じゃねえの?
と思われるかもしれないが、ここの釜めしも
けっこう有名だったのだ。