ついに、強く、強くお勧めできるお店を発見しました。
一ノ戸 弘法そばです。遠いですよ、覚悟してください。
喜多方市山都町から一ノ木に通じる県道をひたすらどこにも曲がらずに
飯豊山登り口方面に直進します。
すると20分くらいでおそば屋さんの看板が多くなってきます。
一ノ木のに入ると右に入る道があります。
狭くて車がすれ違えないくらいですが、そば屋の看板がいっぱい
あるので見落とすことはないと思います。
右の道を入り、20mくらい進むと左側にあります。
駐車場はお店の庭です。お店の軽トラックの脇にでも駐めましょう。
お店は普通の民家です。弘法大師の像に見られながらそばを食べます。
この店はお客の注文を受けてからそばを打ちます。
つまり本物の「三たて」そばが食べれます。
20~30分くらい待たされますが、そばのためにここまで来るんだったら
待てるはずですよね。
店内に飾ってあるたくさんの著名人のサイン色紙を眺めていると
あっという間に時間はすぎますよ。
メニューは「ざるそば」のみ。いやぁ、すごい自信です。
とはいってもサービスの小鉢が2品くらい付くのですが、メンクイには
これで充分なんじゃないですか。
でてきたそばは、ほんの少し色がついてます。極細です。
これで700円です。コスパ高いですね。
驚くことは、つゆが少ないこと。深さにして1cmありません。
なめてみると、かなり濃いです。
そばの先をちょっとだけ浸けて食べます。
最初にそばの香りかします。なるほどね。
最後につゆをそば湯で割って飲むのですが、そば猪口に並々とお湯
をいれてちょうどいいくらいです。いやにつゆがしょっぱいか
わかると思います。
この時は10:30分の開店と同時に訪問したので、お客さんは運良く
私一人でした。
それで、店主自ら私の向かいに座り、色々説明してくれました。
いやぁ、恐縮です。
店主が教えてくれたこと。
「更科」は見栄えはいいが香りが乏しいので、あえてこの店では
あま皮を少し入れていること。
「あいづのかおり」は粘りがあるので、初心者には向いているが、
香りが乏しい。
かえって無名の地粉の方が、扱いはむずかしいが、うまい。
あべちゃんの勝手な翻訳
「腕のいい職人は、あいづのかおりなんて使わねえよ」
そばは高地というイメージがあるが、寒暖差があれば平地でも
うまいこと。
休耕田のそばは、まずいこと。
そばは痩せた土地でも栽培できるというイメージがありますが、
それなりのケアをしないと、やはりうまいそばはできないそうです。
そばを食べ始めた直後に女将さんが追加の注文を聞きにきます。
食べ終わってからではまた待たせるので、細かい心配りです。
もう1枚いけるかなって思ったけど、やめておきました。
薬味のねぎも入れずに、あっという間に完食でした。
帰りは、店主が店から出て、見送ってくれました。
いやぁ、またまた恐縮です。
そば好きなら絶対一度は食べてみてください。強く推薦しますよ。