アコログ

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マザーテレサ

2007-05-01 21:42:23 | 映画
  マザーテレサ(2003)
    (★★★☆☆)

製作国 :イタリア/イギリス

監督 :ファブリツィオ・コスタ

出演:オリビア・ハッセー 、ミハエル・メンドル
エミリー・ハミルトン 、セバスチャーノ・ソマ 、
ラウラ・モランテ 、イングリッド・ルビオ





ロミオとジュリエットで有名なオリビア・ハッセー。あの初々しく、愛らしいジュリエット以来見ていなかった オリビア・ハッセー が、マザーテレサに感銘を受け、挑んだ意欲作。

マザーテレサに対する知識は、私にはあまり無かったので、なんで修道女になったか?なんてエピソードも無く、突然のような感じで36歳のマザーテレサから始まり、87歳の生涯を終えるまで、駆け足のような感じで描かれている。なので、描写も足りないし、少々分かりづらいっても思うんだけど、でも、マザーテレサの事を知るきっかけになるって思うと、良い映画なんじゃないかな?

キリスト教っていうと、キリストしか認めない。。ってイメージが強い。
だけど、マザーテレサはもっと広い。宗教が違っても、人種が違っていても構わない。貧しく傷ついた人は助けなければならない。という信念の元にいるのだ。目の前の、助けなければならない人を助ける。ただ、それだけ。それだけだけど、それって、とても大切な事だと思う。

キリスト教会では、そんな彼女を異端者だと、強く戒めるんだけど、インドの町の中には、貧しくて死んでゆく多くの人がいる。町に出れば、そんな悲しい現状ばかりを目にする。

マザーテレサの思いは常に純粋で、シンプル。そして、ただただ祈るだけではなく、行動して、自ら手を差し伸べるのだ。その強い思いと、全てを信じる心が凄いって思った。
信じる。神様も、人も、自分も。。。これって、なかなか出来ない。私もそうありたいって思っているんだけど、時々信じきれない時があるもの。。
でも、この心から強く信じ思うことで、人も周りも変えてゆく力を持つのだと、見ていて感じた。

最後の方なんだけど。ちょっと面白かったトコが一つ。
バチカンから派遣されて、マザーの志に共鳴し、カルカッタに留まり教団の仕事に尽力した、セラーノ神父。その彼の眼鏡の柄が折れてて、ガムテープかなんかでくっ付けて使ってた。ちょっと、笑えたんだけどw。でも、なんか、そこって大切だって思った。そして、そうゆうことなんじゃないかなって思った。マザーテレサの活動というのは。私欲など無く、単純で分かりやすく、目の前の事に人力を注ぐ。

ノーベル平和賞で、カルカッタの貧しい人々のために、賞金を受け取った時、「このお金でいくつのパンが買えますか」といったと言うマザーテレサ。日本に来日したときに、何か聞かれて「日本人はインドのことよりも、日本のなかで貧しい人々への配慮を優先して考えるべきです。愛はまず手近なところから始まります」と答えたという。非常にもっともだと思う。身近な事に、きちんと目を向け、ちゃんと考える。私たちは、もっと目の前にあるものに、真剣に向き合わなきゃなんないんだと思いました。